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「翔哉、日本代表でプレーしたくないか?」27歳で引退…“早熟の天才”菊原志郎が“天才少年たち”に贈った言葉「昔は僕も翔哉と同じでした」
text by

杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/03/17 06:02

1996年限りで現役引退した後は、育成の指導者としてキャリアを積み上げてきた菊原志郎(55歳)
55歳を迎えたいま、初めてサッカー人生の小休止。ここからの10年をどのように過ごしていくのかを思案中である。いずれの道を選んでも、育成に関わりながらサッカーとともに生きていくつもりだ。年齢を感じさせない菊原は、胸のどこかに抱く思いをぽろりとこぼした。
「いつの日かまた、30年近く過ごしたヴェルディに戻って、クラブの役に立ちたいですね」
まだまだボールをぴたりと止めて、蹴れるという。子どもにお手本だって、見せられる。「技術は衰えないですから」という言葉には自信がにじむ。読売クラブが生んだ天才少年のテクニックは、いまも消えていない。
〈全4回・完/第1回から読む〉
