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「箱根駅伝シード落ちの順大に強力新入生」「国学院大に都大路の人気選手が」創価大、東洋大、法大…大学駅伝注目ルーキー2025!<一覧リスト付>
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佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2025/02/27 11:05
U20世界クロスカントリー選手権に出場するなどオールラウンドに走れ、高校3年5位のタイムを持つ井上朋哉(洛南)は順天堂大に
狙いが明確なスカウトを展開した創価大
【創価大】
創価大の今回のスカウティングには13分台の選手こそいないが、ロードで安定した力を持ち、すぐにでも頭角を現しそうな有力選手たちが入学予定だ。
衣川勇太(西脇工業・14分10秒21)は都大路こそ4区25位だったが、兵庫県高校駅伝、近畿高校駅伝はともに4区区間賞とロード実績は十分。持久系の強さに加え、省エネ走行でロードを快走するが、5000mでも高みを目指す。
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都大路4区21位の藤田圭悟(関西創価・14分11秒38)は、高3の5月段階で5000m14分50秒32だったが、11月には39秒も自己ベストを更新。スピードを伸ばしつつ、ロードでも安定した走りを目指す。
都大路4区12位の大倉凰來(倉敷・14分14秒09)は主将を務め、チームを牽引。3000m障害が主戦場で、高3のインターハイでは12位。同郷の黒田兄弟(朝日、然・青学大)のように大きく羽ばたけるか。
都大路4区19位の内山椋太(名経大高蔵・14分17秒71)の憧れは、県内屈指のランナーの近藤幸太郎(SGホールディングス)。トラックでもロードでも強く、青学大で箱根駅伝優勝に貢献した近藤のように、自らも両輪で活躍し、箱根優勝に貢献するのが目標だ。
山本菖蒲(鎮西学院・14分21秒66)は都大路3区18位、長崎県高校駅伝、全九州高校駅伝はともに3区2位とロードでの強さがある選手。創価大で磨かれれば、駅伝で強さを発揮するだろう。
さらに小島宗大(東海大相模・14分26秒50)、松本快斗(長崎日大・14分28秒66)、吉本聖志(徳島北・14分51秒80)、澤江伊吹(高川学園・14分58秒26)ら、都大路を踏めなかったが、今後が楽しみな選手が入学予定だ。
「ロード」「ロング」特性の選手を補強し期待大
創価大に今回入学予定で都大路の経験がある選手は、全員が3区、4区の長距離区間を走っている。スカウティングの戦略として、ロング耐性のある、ロードに強い選手に狙いを定めているのが読み取れる。
エースの吉田響の卒業により、チームの編成上はゲームチェンジャーが空席になるが、スティーブン・ムチーニ(新3年)など箱根を駆けた8名が残るのは大きい。中間層が伸び、山の対策が整えば、往路優勝、総合3位以内は十分狙えるだろう。

