「箱根駅伝シード落ちの順大に強力新入生」「国学院大に都大路の人気選手が」創価大、東洋大、法大…大学駅伝注目ルーキー2025！＜一覧リスト付＞ 

実戦派ランナーが集まった東洋大

【東洋大】

　2024年シーズンは、出雲11位、全日本13位、箱根9位と苦しんだ東洋大。復活を賭けた2025年シーズン、13分台はいないが、ロードに強い実戦派タイプの選手が集まった。

　都大路1区16位の飯田ケビン（小林・14分11秒89）は、スタミナを強化し、1区に備えてきた。宮崎県高校駅伝では5区区間新で駆け、優勝に貢献。インターハイ5000mでは16位だが、トラック、ロードともに強く、即戦力として表舞台にすぐに出てきそうだ。生天目(なまため)温(はる)（学法石川・14分16秒86）は都大路6区15位で学法石川の5位入賞に貢献、1500mも強く、スピードが特徴の選手。

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　小名(こな)祐志（佐久長聖・14分17秒80）は、粘り強い走りが特徴の選手。将来はマラソンを目指しており、箱根では2区を走り、留学生と勝負したいという。勝負へのこだわりが強く、東洋らしい絞り出す走りを体現してくれそうだ。都大路7区2位の加嶋翼（洛南・14分19秒30）は、昨年のインターハイ3000m障害で3位の実績を持ち、全中駅伝では優勝の経験もある。

　田島絆成(きずな)（青森山田・14分21秒58）は都大路6区43位だったが、青森県高校駅伝では1区の最長区間10キロを2位で駆け、優勝に貢献。堅実な走りが特徴で、ロードで活躍しそうだ。小園竜成（鹿児島城西・14分25秒94）は、高2時に鹿児島県高校駅伝の2区で相手を逆転し、チームを都大路に導いた実績をもつ。小気味いい走りで、負けず嫌いな性格は駅伝やレースでは欠かせないもの。チームを引っ張る走りを見せてくれるだろう。

　さらに岸本駿吾（埼玉栄・14分29秒24）、原田大翔（東北・14分29秒66）、木村隆晴（藤枝明誠・14分29秒81）、小野真和（浜松日体・14分33秒89）、盛功太郎（東洋大牛久・14分46秒40）が入学予定だ。

復活へ、今後を左右するシーズンに

箱根では4校の熾烈なシード権争いのなか、9位でシードを死守した。写真はアンカーの薄根大河（新3年）　©Yuki Suenaga

　第101回箱根駅伝では故障などの影響でベストの布陣を組めなかった東洋大。上位争いをしていた時代は今は昔、最近はシード争いを繰り返すなど不安定な戦いがつづいている。

　本当の意味で再びトップ3を狙えるところにチームを押し上げていくには少し時間が必要かもしれないが、スカウティング自体はうまくいっている。既存の選手たちの踏ん張りに加え、ルーキーたちがどのくらい成長してくるか。2025年は、東洋大の今後を左右するシーズンになりそうだ。

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