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「箱根駅伝シード落ちの順大に強力新入生」「国学院大に都大路の人気選手が」創価大、東洋大、法大…大学駅伝注目ルーキー2025!<一覧リスト付>
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佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2025/02/27 11:05
U20世界クロスカントリー選手権に出場するなどオールラウンドに走れ、高校3年5位のタイムを持つ井上朋哉(洛南)は順天堂大に
悲願の箱根制覇へ、国学院の新入生は?
【国学院大】
第101回箱根駅伝総合3位の国学院大は、個性的で将来性のある選手が入学予定だ。
高石樹(高知工業・13分58秒23)は、四国では初の13分台をマーク。昨年の都大路1区では、早稲田大に進学予定の鈴木琉胤らとトップ集団を走り、区間3位と存在感を示した。小さな体をフルに動かし、躍動感あふれる攻めの走りが魅力だ。箱根では2区か5区が希望だが、山にハマれば国学院大悲願の箱根制覇に貢献してくれるに違いない。
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高石とともに、西内祐仁(高知工業・14分33秒29)も国学院大に進学する。都大路は3区46位だったが、高知県高校駅伝は3区2位、四国高校駅伝は3区2位と上々の走りを見せた。主戦場は1500mでインターハイは予選2組8位だが、高3になって一気に成長しており、これからが楽しみな選手だ。
ガッツポーズで人気のあの選手、主力の後輩も
野田顕臣(大牟田・14分09秒88)は、都大路4区で沿道の声援に何度もガッツポーズで応える姿が、多くの駅伝ファンを魅了した。走りでも区間賞を獲り、パフォーマンスだけではないところを見せてチームの2位に貢献。走る楽しさを体現できる選手として、国学院大でも人気を博しそうだ。
具志堅源竜郎(北山・14分42秒98)と島袋翔(北山・14分45秒19)の二人は、北山からの進学になる。具志堅は都大路1区36位、島袋は3区21位で、ともに1500mと5000mで走りを磨いてきた。まだ粗削りゆえ、これからの成長が期待されるが、高校OBで活躍している上原琉翔、嘉数純平(ともに新4年)のようにチームの主力になれるか、非常に楽しみだ。
大エースは卒業だが戦力は充実
エース平林清澄、副主将の山本歩夢が卒業する国学院大だが、新4年生と新3年生が充実しており、第102回大会での箱根獲りが実現しそうなメンバーが揃いつつある。平林のようなゲームチェンジャー的な存在が出てくるとより強さが増すが、そうでなくとも全体のレベルが非常に高い。
課題は、山(5区6区)の攻略といえるだろう。ここにハマるピースが箱根を獲るには欠かせないが、その候補を1年かけて探していくことになりそうだ。


