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「監督就任に異例の抗議も…」パワハラ処分から3年、アビスパ福岡で始まる金明輝の第二章「監督を信じている」選手の本音と揺れるサポーターの胸中
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キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byJ.LEAGUE
posted2025/02/19 11:00
今季からアビスパ福岡の監督に就任した金明輝(43歳)
開幕戦で随所で好セーブを披露したGK小畑裕馬は今季、ベガルタ仙台から加入した。金監督の熱量と目指すサッカーに共感し、オファーを快諾した23歳の守護神は、記者の質問をキッパリと弾き返す。
「僕自身は監督を信じているので、(過去のパワハラについて)そういうのは関係ありません。チームもみんなもそういうことを意識することなく、前を向いています」
この日、ベスト電器スタジアム(収容人数2万1562人)の観客動員数は9923人。J1の第1節の中ではもっとも少なかった。だが昨年の開幕戦と比べると500人ほど増えていた。少なからず、新生アビスパへの期待を感じさせる。
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実に4季ぶりに指揮官としてJ1のピッチに戻ってきた金監督は、決意を新たにし、次戦への意欲に変えた。
「チームのため、アビスパ福岡のためにということで、僕の個人的な感情は基本的には捨てています」
もう“みそぎ”は済んだ。ただ、プロの世界だからこそ、それを結果で示すしかない。
指導者人生の第二章――満員になったスタジアムで万雷の拍手が送られる日は来るだろうか。

