「オオタニとは交渉もできなかった」ヤンキースGMが“過去の大谷翔平移籍”に恨み言…佐々木朗希“交渉期限は残り3週間”、米メディアが報じた「ドジャースではない…本気の2球団」 

　こうした発言は、苦言を呈された側の「日本のメディア」ではなかなか報じられず、代理人による踏み込んだ発言ともいえる。ウルフ氏は、こうした経験が決断に影響を与える可能性を示唆した。

「朗希が日本でメディアから受けた扱いを考えれば、メディアがタフな大規模の都市よりも、小規模、あるいは中規模のマーケットの球団の方が“ソフトランディング”できるかもしれない。ただ、それがどの程度決断に影響するか、私自身も分からないが」

　この要素が重んじられるとするなら、たしかにサンディエゴにとってはプラスに働くだろう。

佐々木朗希の代理人ジョエル・ウルフ氏（写真左）。12月10日、報道陣の取材に応じ、日本メディアに苦言を呈した　©JIJI PRESS

「オオタニのときは…」ヤンキースの“恨み節”

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　ただし、大都市の球団だって黙っていない。

「ジ・アスレティック」のクリス・カーシュナー記者は、ヤンキースの本気度を報じている。

　ヤンキースとしては、大谷を逃したことが悔しかったと見え、ブライアン・キャッシュマンGMは、「大谷がFAになった時は、対面での交渉さえできなかった。彼らのスタッフはミシシッピ川の東側にはまったく興味を示さなかった」と恨み節。だからこそ、佐々木に対してはヤンキースも「フルコートプレス」だ。カーシュナー記者はこう書く。

「キャッシュマンは、佐々木が求めるものをすべて用意できると確信している」

　たとえば、佐々木が背番号18を望めば、ヤンキースは用意するつもりだという。

「ヤンキースは、球団が用意できるものを、すべて売り込まなければならない」

　ドジャースが勝った2024年のワールドシリーズ。これ以上、ドジャースに戦力を充実させられてはたまらないということで、パドレス、ヤンキースの「本気度」がハイレベルになっている。

　ミステリアスな交渉過程、果たして佐々木朗希は、どんな要素を優先させるのだろうか？