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「1年間ずっと苦しかった…」今永昇太カブス残留で迎える2026年は正念場〈侍ジャパン〉WBCで担う特別な役割と復活のカギを握る“2.5cmの狂い”

posted2025/12/28 11:04

 
「1年間ずっと苦しかった…」今永昇太カブス残留で迎える2026年は正念場〈侍ジャパン〉WBCで担う特別な役割と復活のカギを握る“2.5cmの狂い”<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

前回大会、アメリカとの決勝戦で先発したのは今永だった

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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Naoya Sanuki

 メジャー2年目のシーズンを終えたシカゴ・カブスの今永昇太投手。オフには1年契約でカブスに残留した左腕がこのオフに立ち向かうべき大きな課題とは何か。そして、日本代表入りが有力視される2026年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で担う重要な役割とは。MLB担当の山田結軌記者が綴った。〈全2回の後編/前編から読む〉

 ◆◆◆

 大谷翔平がマイク・トラウトを空振り三振に仕留め、歓喜の瞬間が訪れた前回大会の決勝スコアは、3-2という僅差だった。ではそのドラマチックな試合の1球目を投げた先発投手は誰だったか。答えは今永昇太。当時はDeNAベイスターズのエースだった。

 あれから3年。来春の大会で日本代表入りする可能性が高い今永は、メジャーで2年過ごした経験を生かし、スター選手が揃う各代表の重量打線に立ち向かうことになる。前回大会で導入されていなかったピッチクロックに慣れたメジャー組の大黒柱としても、大きな期待を背負う。

井端監督が構想する豪華投手陣リレー

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 すでに現役メジャーリーガーが、各代表でのWBC参戦を表明している。アメリカ代表は言うまでもなく、ドミニカ共和国代表、プエルトリコ代表などはそれぞれ、「打倒JAPAN」を掲げてメンバー編成を進めている。

 前回王者として受けて立つ日本代表の井端弘和監督は、メジャーの強打者が並ぶ打線に対し、より多くのメジャー投手陣を集めるために奔走した。12月のウインターミーティングには、2泊4日の強硬日程で渡米。ドジャース、パドレス、カブスの球団幹部に各選手のWBC出場を“要請”した。

 山本由伸(ドジャース)、菊池雄星(エンゼルス)、菅野智之(オリオールズからFA)、千賀滉大(メッツ)らの出場が実現すれば、メジャー先発陣が継投する豪華リレーを考えている。指揮官が継投策を明かす。

「長いイニングを投げてもらうつもりは全くない。短いイニングを複数の投手で回していく方が、全体としてスムーズに運ぶと考えています」

【次ページ】 大黒柱は右の山本、左の今永

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