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グラスノー興奮「ロウキ、信じられない」LA紙が知る佐々木朗希“リリーフ覚醒”舞台裏「9月8日、ホテルの一室で」「シャイな青年が…さらけ出した」
posted2025/12/26 06:02
佐々木朗希はドジャースの「ブルペン問題」の解決策になったようだ。ただし本人が先発を望んでいるのは間違いない
text by

ディラン・ヘルナンデス Dylan Hernandez
photograph by
ROBERT GAUTHIER/Los Angeles Times
書籍「DODGERS’ JOURNEY(ドジャース・ジャーニー) 大谷翔平・山本由伸 みんなでつかんだ世界一」(サンマーク出版)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
米大リーグ(MLB)2025年シーズン。右肩の負傷で約4カ月離脱し、ほとんど忘れられていたルーキーが、ポストシーズン、ドジャースの救世主になった。
佐々木朗希。地区シリーズでは2セーブを記録し、勝負の第4戦では3イニングを完璧に抑えて「史上屈指のリリーフ登板」と称賛された。大谷翔平、山本由伸とともに21世紀初のワールドシリーズ連覇を支えた22歳は、どのように復活したのか。
地元紙Los Angeles Timesが密着した、救援転向の舞台裏。
“ほぼ忘れられていた”朗希がなぜ
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【佐々木朗希がポストシーズン躍動、未来のエースの資質を見せる】
ロサンゼルス・ドジャースで今、佐々木朗希に称賛の声が集まっている。
「ロウキに乾杯!」
内野手のミゲル・ロハスが叫ぶ。
歓声をあげながら、手にした小さな紙コップを選手たちが掲げ、中身を口に注ぐ。延長戦の末にフィラデルフィア・フィリーズを2対1で退け、ナ・リーグ優勝決定シリーズへ勝ち進んだ試合で、完璧なリリーフを見せた佐々木を称えるためだ。
佐々木がポストシーズンのヒーローになり、地区シリーズで見事な救援登板を見せることを、誰が予想しただろう。
佐々木はなぜ復活できたのか。
右肩の負傷で約4カ月離脱し、ほとんど忘れられていたルーキーが、なぜチームで一番の救援投手になれたのか。
チームがさじを投げかけていた投手が、デーブ・ロバーツ監督に「史上屈指のリリーフ登板」と言わしめるほどの投球を披露できたのはなぜか。
9月8日、ホテルの一室でつぶやいた
佐々木自身は、ポストシーズンの飛躍のきっかけをこう分析する。
