- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「岡本和真28歳は巨人に残ったほうがいい」NHK解説者・武田一浩(巨人OB)がメジャー移籍を止めるワケ「ゆくゆくは巨人のコーチ、監督に…」
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph bySankei Shimbun
posted2024/10/03 18:17
昨年12月、契約更改を終え会見する巨人・岡本和真(28歳)。今オフのメジャー移籍の可能性が取り沙汰されている
「菊池はブルージェイズから移籍してよかったですよ。ブルージェイズは投手交代が早すぎて、あまり勝ちがつかなかった。アストロズはチームも強く援護もありますから、いいチームに行けてよかったです。ボール自体も素晴らしいし、メジャーでの評価は高いですよ。マエケンのタイガースは奇跡的な大逆転でポストシーズンに行けましたね。ただ、マエケンがポストシーズンで投げられるかどうかはわかりません。今季、彼はロングリリーフで使われることが多かったですが、短期決戦だとロングリリーフはあまり必要ない。投手みんなで1~2イニングずつを回すことになるでしょうからね。ただ、彼は与えられたポジションでよく抑えたと思いますよ」
前田は今季、先発では防御率7.42だったが、7月から転向したリリーフでは同3.86。チームへの貢献は少なくないだろう。
レッドソックスの吉田正尚は打率.280、10本塁打、56打点を残したが、長期離脱もあり、昨シーズンの15本塁打、72打点には届かず、悔しいシーズンとなった。
「今季は怪我もあったし、出場機会も多くはなかったですね。彼は3割打てると思うので、来季に期待したいです。肩の手術という話も出ているけど、本当に故障だけは気をつけてほしいね。故障しなければ、吉田ほどの選手なら結果はおのずとついてくるんだから」
「岡本はメジャーにいかないほうがいい」
そして、武田氏の関心はメジャー移籍が噂されている2選手へも及んだ。1人目は巨人の岡本和真である。28歳の岡本は今オフにもポスティングによるメジャー移籍の可能性が示唆されている。
「岡本はメジャーにいかないほうがいいと思う。スピードがあって小さく動くメジャーの変化球に対応できない気がしてならないですよ。彼は変化球を打つのが上手いですが、アメリカの速い変化球には差し込まれると思います。ただ、遠くに飛ばす能力は十分なので、どれだけそのボールに対応できるかが鍵になるでしょうね。個人的には、巨人に残って、ゆくゆくはコーチや監督にでもなったほうがいいと思うけど……」
2人目は村上宗隆(ヤクルト)だ。村上は今季33本塁打、86打点と二冠を達成。メジャー志向を公言しており、球団からは25歳以上となる2026年にポスティング制度による挑戦を容認されている。
「村上はまだ未知数ですね。今のところ、岡本と同じようにアメリカの速い変化球に対応できない可能性があります。ただ、まだ時間はあるし、今後対応できるようなバッティングに進化するかもしれないですね」
ポストシーズンも含め、日本人選手の活躍は注目だ。来季はさらなる成績を残し、日本の野球ファンを熱くさせてほしい。
<《大谷翔平》編から続く>