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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「岡本和真28歳は巨人に残ったほうがいい」NHK解説者・武田一浩(巨人OB)がメジャー移籍を止めるワケ「ゆくゆくは巨人のコーチ、監督に…」
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph bySankei Shimbun
posted2024/10/03 18:17
昨年12月、契約更改を終え会見する巨人・岡本和真(28歳)。今オフのメジャー移籍の可能性が取り沙汰されている
「今永は15勝して負けが少ないし、奪三振数が多い。規定投球回もクリアしていますから、成績的に新人王は十分あり得ます。他の候補はパドレスのジャクソン・メリル(野手)、パイレーツのポール・スキーンズ(投手)など。メリルは打率2割9分で24本塁打、スキーンズは防御率はいいけど規定投球回に届いていない。数字を見れば今永に分があると思うけど、“純粋なルーキー”ということを加味したら、わからないね。成績的には十分でしょう。僕が記者として投票するなら今永。今永の今季は120点です。あとは来年、千賀みたいに怪我しないでほしいね」
また、今永同様、今季から海を渡ったのが松井裕樹(パドレス)だ。松井は64試合に登板し、4勝2敗9ホールド、防御率は3.73。1年目での60登板は日本人投手では7人目だ。
「松井は頑張ったよ。よく64試合も投げました。ただ、接戦とか勝ち試合であまり投げられていないので、本人としては思うような使われ方じゃなかったと思います。勝ちパターンに入れなかった。なのでポストシーズンでは、ベンチ入りしないかもしれませんね。とはいえ、60登板はすごいよ。8回や9回に試合を任せられると本人的にはいいんじゃないかな。まだ若いし、来季の進化を期待します。あと、先輩のダルビッシュはコントロールがよくなって、まだまだ衰えていないね」
「ダルビッシュはドジャース戦で先発するでしょう」
パドレスのダルビッシュ有は7勝3敗、防御率3.31で、9月27日には日米通算203勝目を挙げている。パドレスはブレーブスに勝利し、ドジャースと対戦が決まっている。
「ずっと休まず投げていないと200勝って絶対できませんから、すごいですよ。しかも、彼は日本のプロ野球よりもメジャーでの勝利数のほうが多いですから大したもんです。ドジャース戦で先発するでしょうね」
上記、ナ・リーグに対し、ア・リーグに所属する選手たちも奮闘。投手では前田健太(タイガース)と菊池雄星(アストロズ)の2人がポストシーズンに進出した。
前田は29試合に登板し、3勝7敗、防御率6.09。菊池は32試合に登板し、9勝10敗、防御率4.05だった。菊池は7月にトレードでブルージェイズからアストロズへ移籍し、シーズン200奪三振を記録した。