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「マサヒロ来ないね…」男子バレー“絶体絶命の夜”に一体何が? 黒星スタートの今こそ生かされる経験「あの負けが僕らをひとつにした」4人の証言
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byGetty Images、Naoya Sanuki/JMPA、Kaoru Watanabe/JMPA
posted2024/07/30 11:02
(左から)高橋健太郎、関田誠大、山内晶大、石川祐希
7月27日に行われたパリ五輪の初戦・ドイツ戦で、日本はフルセットの激闘の末に敗れた。
「まさか」とは思わない。世界ランキング11位とはいえ、ドイツは別会場で行われた昨年の五輪予選でイタリアやブラジルなどの強豪を破り全勝で五輪出場権を獲得した力のあるチーム。出場国の力はどこも拮抗している。
とはいえ日本は、いつもならできるリバウンドやブロックフォローができず、もったいない失点が多かった。まだまだできることがあった。
あのエジプト戦と重なる部分もある。今年はネーションズリーグで銀メダルを獲得し、周囲の期待は昨年以上に高まりプレッシャーも大きい。一方で世界ランキング2位の日本に対し、相手はチャレンジャーとしてなりふり構わず向かってくる。
だが日本代表には、一丸となって逆境を跳ね返した経験がある。選手の誰もが思っているはずだ。「絶対にこのままじゃ終わらない」と。
7月31日の第2戦・アルゼンチン戦から、日本の反撃が始まる。