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夜21時まで自主練、全員同じ髪型、恋愛禁止…関菜々巳26歳が振り返る女子バレー部“暗黙のルール”「今考えたら“なんで?”と思うことばっかり」

posted2026/02/26 11:03

 
夜21時まで自主練、全員同じ髪型、恋愛禁止…関菜々巳26歳が振り返る女子バレー部“暗黙のルール”「今考えたら“なんで?”と思うことばっかり」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

高校時代、キャプテンを務めた関菜々巳(当時高3)

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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Sankei Shimbun

イタリア2年目のシーズンもいよいよ佳境に突入した。異国での生活に慣れ、自身のレベルアップに励む日々の中で、ふと昔を思い出すことがある。バレーボール日本代表のセッター関菜々巳(26歳)が海を渡って気づいたことを明かした。〈全2回の前編/後編も公開中〉

 冬季五輪の舞台となったミラノから北西に本拠地を構えるブスト・アルシーツィオは、マルペンサ空港からほど近い。ただし、アウェイゲームとなればバスでの長距離移動を強いられることも珍しくない。レギュラーラウンド終盤の2月、約7時間をかけて移動したペルージャ戦を前に、関菜々巳は「(リーグ最下位の相手に)絶対負けられないし、負けたらヤバい」と危機感を口にしていたが、その言葉通りまさかの敗戦を喫した。

 プレーオフ進出を見据えれば、確かに痛い1敗だ。ただ、「最悪すぎます……」と漏らした本音とは裏腹に、表情からは充実した日々を感じることができた。

「大変なこともありますけど、自分が望んで来た場所なので。毎試合毎試合、いろんなことを考えて、チャレンジしてうまくいかないこともあるけど、試合での経験でしか培えないものがあるし、そもそも大前提としてチャレンジできていることが大きい。私はいつも自分自身に完璧さを求めてしまうタイプだから、完璧じゃなかった時に自分を下げるクセがついていて、『私は自分に自信がない』と言うことで、結果が出せない時の自分を守っていたんです。それは今に始まったことじゃなくて、振り返ればずっと、こうしなければいけない、これもできなきゃダメ、って。今まではずっと、自分を追い込んでいたのかもしれないです」

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 ずっと自分を追い込んでいた――関の戦績や経歴を振り返れば、決して「ダメだった」と落胆するような道のりではない。高校卒業後に東レアローズ(現・東レアローズ滋賀)ではルーキーイヤーからセッターとして出場を重ね、最優秀新人賞を受賞した。リーグ制覇こそ逃したがレギュラーラウンドでの全勝も経験し、2019年からは日本代表に選出されてきた選手だ。

 それでも「こうしなければいけない」「これもできなきゃダメ」と追い込んでしまったのはなぜか。初めてその名を轟かせた高校での時間が、よくも悪くも今へとつながるルーツになっている。

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