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“壮絶な死の山”EURO決勝Tの明暗「我々がベスト」スペインにドイツ、不甲斐なく不運なフランスvsベルギー、ポルトガルも…現状と展望 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byAnadolu/Getty Images,Kazuo Fukuchi/JMPA

posted2024/06/29 17:00

“壮絶な死の山”EURO決勝Tの明暗「我々がベスト」スペインにドイツ、不甲斐なく不運なフランスvsベルギー、ポルトガルも…現状と展望<Number Web> photograph by Anadolu/Getty Images,Kazuo Fukuchi/JMPA

カタールW杯でのスペインvsドイツ。この一戦はドローだったが、EURO準々決勝で雌雄を決することになるか

 グループ最初の2試合でエンゴロ・カンテがMOMに選出されているのは、現役時代に質実剛健な守備的MFだった指揮官の色がチームに反映されているからとも言える。

 自身が主将を務めて頂点を極めた1998年W杯とEURO2000でも、そして監督として世界を制した2018年W杯でも、堅実な守備がベースにあった。それはピッチの中でも外でもレ・ブルーのリーダーを務めてきた男の勝利の歴史だ。

ベルギーとのタレント軍団対決、スコアは意外と…

 ケビン・デブライネやジェレミ・ドクらを擁するベルギーとのラウンド16は、両チームの豪華なタレントをよそに、ロースコアの勝負になるかもしれない。相手は本来の守護神ティボー・クルトワがドメニコ・テデスコ監督と仲違いしたことで招集外となっているものの、後釜のクーン・カステールスがここ2試合連続でクリーンシートを達成している。

 覆面のエムバペたちがそこを突破できたとしても、次にはおそらくポルトガル、その後にスペインかドイツが立ちはだかりそうな険しい道のりが待っている。

 フランスにそんな試練が降りかかったのは、彼ら自身のせいだ。しかし伏兵オーストリアの存在が、その最大の要因だったとも言える──。

<つづく>

#2に続く
「マンUでクリロナにディスられた監督」「万能主将アラバはケガで出場NG」なのに…オーストリア“EURO躍進のナゼ”「心から楽しんでるよ」

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