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「琴奈さんを嫌いって人に会ったことない」女子バレー林琴奈24歳の不思議な魅力とは? 高校時代の恩師「そんな選手がおってもええな、と諦めた」
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byVolleyball World
posted2024/06/17 11:03
キャプテン古賀紗理那(左)と笑顔で写真に収まる林琴奈。攻守の貢献度が高く、眞鍋ジャパンのキーパーソンの一人
いつも謙虚に一歩引きながら、でもやるべき仕事を完璧にこなす職人は、出場権を勝ち取ったパリ五輪に向けて、こんな決意を聞かせてくれた。
「自分のポジションのオポジットというのは、本来だったら攻撃の要の選手が入るんですけど、今、私は守備の要として入らせてもらっている。だから守備のところではしっかり自信を持って、本当にみんなを助けたいですし、それだけじゃなく、スパイクのところでもレフトだけに頼らないように。私はブロックが1枚や1.5枚になることが多いので、そこでしっかり決められるように。バランスよく、自分がチームの中心として戦っていけるようにしていきたい。
東京五輪の時はそんなに出る機会がなかったんですけど、今はこうやって出させてもらっているので、そこは本当に自信を持って戦いたいです」
控えめな林の口から出た「チームの中心」という言葉が、頼もしく響いた。