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「好きなプロ野球チーム」センバツ球児のトップ3に“変化”…巨人でもソフトバンクでもない1位は?「度会隆輝ら若手ズラリ…DeNAに可能性」 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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photograph byHideki Sugiyama

posted2024/04/07 11:02

「好きなプロ野球チーム」センバツ球児のトップ3に“変化”…巨人でもソフトバンクでもない1位は?「度会隆輝ら若手ズラリ…DeNAに可能性」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

甲子園球児が選ぶ「好きなプロ野球チーム」1位は? 写真は今春センバツを制した健大高崎ナイン

好きな球団ランキング「強さと人気は比例する?」

【2024年版「好きな球団」ランキング】(順位横のカッコ内数字は昨年の順位)

1位(↑3):153票 23.6% 阪神
2位(↓1):116票 17.9% ソフトバンク
3位(↓2):107票 16.5% 巨人
4位(=4):68票 10.5% オリックス
5位(↑8):30票 4.6% 中日
6位(↓5):28票 4.3% 広島
7位(↑10):26票 4.0% 日本ハム 
8位タイ(↓7):23票 3.5% ヤクルト
8位タイ(↓6):23票 3.5% 特になし、なし 
10位(↑12):22票 3.4% ロッテ
11位(↑12):17票 2.6% DeNA
12位(↓11):15票 2.3% 楽天
13位(↓9):13票 2.0% 西武
14位タイ(=14):2票 0.3% パドレス
14位タイ(圏外):2票 0.3% フィリーズ
16位タイ(圏外):1票 0.2% 首位のチーム
16位タイ(↓14):1票 0.2% エンゼルス
16位タイ(圏外):1票 0.2% ヤンキース       

 昨年、38年ぶりの日本一に輝いた阪神が3位から1位となり、パ・リーグ3連覇のオリックスは2年連続4位につけた。やはり、強さと人気は比例するようだ。阪神の得票率は昨年16.9%から今年23.6%と伸び、昨年1位のソフトバンクの20.0%を超えた。また、昨年と比べると全9地区のうち東北を除く8地区で得票率が上昇。その順位はこうなる。

こんなに拡大…阪神の全国的人気

【各地区における「好きな球団:阪神」得票率上昇ランキング/23年→24年】

1位:20.0% 四国
2位:12.4% 東海 
3位:11.1% 北海道 
4位:9.9% 北信越
5位:5.7% 関東/東京
6位:4.1% 近畿
7位:2.5% 九州
8位:1.8% 中国
9位:−1.0% 東北

「好きな球団」に阪神を1人も挙げなかった高校は昨年7校あったが、今年は学法石川(福島)と作新学院(栃木)の2校しかなかった。四国は出場校が4から2に減ったのに、票は増えて約半数が阪神を挙げた。その分、巨人(21.2%→14.6%)やソフトバンク(16.7%→7.3%)の得票率が減った。つまり、日本一の阪神が常勝のイメージのある2球団から票を奪ったと言える。他地区でも似たような現象が見られた。

前回の日本一では「人気拡大せず」

 猛虎人気は近畿だけでなく、全国的に拡大した。この傾向は、実に現代的と言える。過去のデータを使いながら、理由を説明しよう。まず、阪神が前回日本一になった1985年から2年後のセンバツ球児の「好きな球団」ランキングを調べた(86年の名鑑に当該の質問項目がないため、87年を調査)。

【1987年版「好きな球団」ランキング】

1位:210票 巨人  
2位:91票 なし
3位:74票 阪神  
4位:49票 西武  
5位:13票 広島 
6位:11票 中日  
7位:6票 大洋  
8位タイ:5票 近鉄、南海、阪急  
11位:3票 ヤクルト  
12位タイ:1票 ロッテ、メッツ、東映

※日本ハムは0票。複数回答は全てカウント。「東映」は1972年限りで日拓に身売りしていたが、学法石川の諸積兼司(現・千葉ロッテ二軍外野守備コーチ)が回答。ちなみに、趣味は「ナンパ」と書いていた。

【次ページ】 全国放送(無料のBS)が“人気拡大”に影響?

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