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「好きなプロ野球チーム」センバツ球児のトップ3に“変化”…巨人でもソフトバンクでもない1位は?「度会隆輝ら若手ズラリ…DeNAに可能性」 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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photograph byHideki Sugiyama

posted2024/04/07 11:02

「好きなプロ野球チーム」センバツ球児のトップ3に“変化”…巨人でもソフトバンクでもない1位は?「度会隆輝ら若手ズラリ…DeNAに可能性」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

甲子園球児が選ぶ「好きなプロ野球チーム」1位は? 写真は今春センバツを制した健大高崎ナイン

 当時は巨人戦が毎試合のように全国中継され、阪神、広島、中日は本拠地のある地区でローカル放送されていた。そのため、巨人の人気が圧倒的であり、上位はセ・リーグがほとんどを占めていた。次に、85年日本一前後の阪神の得票率は各地区でどう変わったのか。85年の名鑑に「好きな球団」の項目がないため、84年春と87年春を比較する。

【各地区における「好きな球団:阪神」得票率上昇ランキング/84年→87年】

1位:7.7% 近畿
2位タイ:6.7% 四国
2位タイ:6.7% 東海 
4位:0.2% 中国
5位:0.0% 北海道 
6位:−0.7% 関東/東京
7位:−1.7% 九州
8位:−9.6% 東北
9位:−13.3% 北信越

※84年は「好きなプロチーム」表記

 日本一の直後ではないとはいえ、前年もランディ・バースが三冠王を獲得し、Aクラスを確保。まだ余韻の残る87年春で4地区もマイナスになっている。一方、23年と24年の比較では北信越は9.9%、関東/東京は5.7%、北海道は11.1%もアップしている。

全国放送(無料のBS)が“人気拡大”に影響?

 なぜ、同じ日本一なのに、昭和と令和では球児の受け止め方が異なったのか。無料のBSテレビで全国から視聴できるからではないかと考え、昨シーズンのBSチャンネルの球団別中継数を調査した(左から順位、回数、全143試合に対する放送率、球団名。放送率は小数点第2位を四捨五入。以下同)。

【2023年 無料BSで生中継された球団ランキング】

1位:130回 90.9% 巨人 
2位:58回 40.6% ロッテ 
3位:57回 39.9% ソフトバンク 
4位:55回 38.5% 阪神 
5位:54回 37.8% DeNA 
6位:53回 37.1% オリックス 
7位タイ:47回 32.9% ヤクルト、西武
9位:46回 32.2% 楽天
10位:42回 29.4% 日本ハム 
11位:40回 28.0% 広島 
12位:31回 21.7% 中日

※各球団やBS局の公式サイト、朝日新聞のテレビ欄を参照。サブチャンネルでの放送、リレー中継含む。試合中止、NHK BS1のローカル放送は除く。二元中継は両方カウント。NHK BS1(1)、BS日テレ(4)、BS朝日(5)、BS-TBS(6)、BSテレ東(7)、BSフジ(8)、BS12 トゥエルビ(12)、BS松竹東急(260)、BSよしもと(265)の9局を対象。BSJapanext(263)の中継はなかった。カッコ内はチャンネル。以下同。

※BSの世帯普及率は77.1%(BS民放6社、ビデオリサーチ調べ/20年4月公表)

 昔からの人気球団である巨人が群を抜いていた。一方で、阪神は意外にも昨年の67回から55回に下落し、ロッテとソフトバンクの後塵を拝した。

 ただ、この順位にはカラクリがある。BSには地上波に電波を持つ局の関連会社、それ以外の後発会社がある。2つには知名度に大きな差があると考えられ、どちらで放送されるかは重要な基準になるだろう。前者を「既存局」として順位を出してみよう。

【既存BS局の生中継ランキング】

1位:130回 巨人 
2位:53回 DeNA 
3位:52回 阪神 
4位:45回 ヤクルト 
5位:38回 広島 
6位:32回 西武 
7位:31回 中日 
8位:28回 ソフトバンク 
9位:25回 日本ハム 
10位タイ:24回 ロッテ、楽天、オリックス

【次ページ】 BS日テレの巨人戦「対阪神」がほぼ独占

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