水沼貴史のNice Middle!BACK NUMBER
中村敬斗23歳が楽しむフランス生活「ナチュラルな自分が一番いい」戦友・伊東純也の話題プラス…水沼貴史と大盛り上がりの“意外なネタ”って?
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byDaisuke Nakashima
posted2024/03/27 17:01
スタッド・ランスでの中村敬斗。ナチュラルな笑顔が23歳らしい
中村 小さめのレガースを入れています。最初は重いのが嫌でふにゃふにゃの素材のものをつけていたんですが、アジアカップから戻ってきた最初の試合でレフェリーに指摘され、今は硬いレガースを使っています。
水沼 面白いね。レガースなしでよかった時代は私もストッキングを下げていました。敬斗君と同じように硬くて重いのが嫌だったから段ボールを小さく切ってソックスの下に忍ばせていたな。
中村 段ボールですか!
水沼 そう。レフェリーに「入ってるよ」と叩いて見せたりして。アタッカーって意外とこだわりがあるんですよね。動きやすい、パフォーマンスが発揮しやすい形を突き詰めていくことはプロとして当然だから。
中村 そうですね。僕はもともとこだわるタイプではなかったのですが、(今のスタイルになったのは)実は深い理由があります(笑)。
水沼 深イイ話ですね。まさかこんなにソックスとレガースの話題で盛り上がれるとは思わなかった(笑)。
中村 また取材してもらえるようにがんばります!
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「子どもたちのお手本に最適」と水沼さんが絶賛のワケ
《アディショナルコメント……水沼氏が対談後に考察》
日本代表デビューから6戦6ゴール――この驚異的な決定力は、1970年の上田忠彦さん以来の快挙として話題になりました。ゴール前での引き出しの多さは、これまで積み重ねてきた試合、練習、シュートを放った本数の証。だからこそ、咄嗟にすごいアイディアをごくごく自然と表現できるのでしょう。
森保監督が話をするとき、彼は必ず手を後ろに組んで聞いていますが、それも「身体に刷り込まれた」ものなんだとか。どんな場面でも驕らず、たくさんのことを吸収するという姿勢は子どもたちのお手本に最適ですね。「中村敬斗」という箱の中に詰まっているものは、まだまだこんなもんじゃありません。今後の飛躍が一層、楽しみになる時間でした。