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プロ野球界の大問題「獲る球団・獲られる球団の2極化」「じつは移籍しづらい」選手会に直撃“どう変えたい?” メジャー流FAには「反対」 

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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posted2024/02/16 11:07

プロ野球界の大問題「獲る球団・獲られる球団の2極化」「じつは移籍しづらい」選手会に直撃“どう変えたい?” メジャー流FAには「反対」<Number Web> photograph by KYODO

日本プロ野球選手会の会長を務める會澤翼(広島)

メジャー流“自動FA”には「反対かな」

 自動FAとは取得したシーズンのオフに契約が自由になる制度だ。FA宣言をせずとも、自動的にFAを行使した状態になる。「FA宣言した選手とは再契約しない」方針の球団もあるが、自動FAになればそのハードルは解消される。オフになると自由契約選手が市場に溢れるため、移籍が活性化する――だが、選手会は賛成しないようだ。會澤会長が理由を語る。

「(自動FAは)人それぞれ得と損が出てきてしまう。一流選手の場合はいいと思うんですが、実力がない選手でもFAを取れると、そのときに首を切られやすい状況が生まれる。FAの取り損ではないんですけれども、そういったことが起きる。そんな例がメジャーでも起きていますよね。日本は球団も少ないですし、個人的には反対かなと」

「選手を獲る球団、獲られる球団」難しい二極化解消

 保留制度のゼロベースを目指しながら、自動FAには反対する。となれば、現行の形を受け入れるということになりかねない。自動FA権は保留制度からの“卒業”といえ、前所属球団との決別を意味するわけではないのだが……。

 現行のままでは、FAで選手を獲る球団、獲られる球団が明確に分かれている状況を変えることも難しいのではないか。選手会の顧問弁護士、松本泰介氏は「いろんな球団にチャンスがあるべきだとは思う」と主張する。今後、「選手のキャリア」をどう改善させていきたいのか。

【次ページ】 移籍活性化で“やりきった選手”を増やしたい

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