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和田毅と甲斐野央だけでない「人的補償」事件簿…“不安のちボウ然”内海哲也、“自主トレ相棒と交換”馬原孝浩は「プラス思考」で新天地に 

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photograph byHideki Sugiyama/JIJI PRESS

posted2024/01/13 17:02

和田毅と甲斐野央だけでない「人的補償」事件簿…“不安のちボウ然”内海哲也、“自主トレ相棒と交換”馬原孝浩は「プラス思考」で新天地に<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama/JIJI PRESS

巨人時代と西武時代の内海哲也。FA宣言における「人的補償」は過去にもストーブリーグの大きな話題になったことがある

 内海は西武で兼任投手コーチを務めるなど4シーズンにわたりプレーしたのち、2023年はファーム投手コーチを務めた。そして2024年、阿部慎之助新監督率いる巨人の一軍投手コーチとして古巣への“復帰”を果たすことになった。

カープに移った長野が得た「財産」

<名言2>
僕の財産になったと思います。受けた声援は忘れません。
(長野久義/NumberWeb 2022年11月6日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/855264

◇解説◇
 人的補償での移籍はショッキングだが、その後の野球人生をしっかりと歩むのもまた一流選手の証ともいえる。内海と同じ年に巨人を去った長野もそうだった。カープ加入1年目の2019年こそやや振るわなかったものの、35歳で迎えた20年シーズンには打率.285、10本塁打42打点という好成績を残した。

 そしてカープにおける“長野効果”は数字だけではなかったようだ。

「チョーさんは、僕みたいな若い選手の話もしっかり聞いてくれる」
「チョーさんは否定しない。自分が試してやっていることを必ず肯定してくれる」

 選手たちがこう語るなど、分け隔てなく接する人柄に球団全体が魅了されていたという。

 2023年にトレードで古巣・巨人へと復帰することが決まった長野は、4シーズンを過ごしたカープで受けた最後の取材で、ファンや球団関係者、チームメートすべてに感謝を告げながら涙を流したそうだ。加えて打率.259、6本塁打19打点と健在ぶりを示しているのだから、ファンから愛されるのも必然だろう。

自主トレ相棒とのまさかの“交換”も馬原は…

<名言3>
僕は究極のプラス思考だから。
(馬原孝浩/NumberWeb 2016年12月26日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/827129

◇解説◇
 FA選手獲得による人的補償が多いのは、セ・パ両リーグで豊富な資金力を持つ巨人とソフトバンクだ。ソフトバンクのこれまでのケースを見てみると……。

【次ページ】 自主トレ相棒とのまさかの“交換”も馬原は…

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