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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
三笘薫26歳の忘れられない1日…現地記者に明かした“三笘少年の原点”「(小学生のとき)すぽると!で黄金期のマンUを見ていたので…」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/09/21 11:07
9月16日、オールドトラフォードでマンUに3-1で勝利したブライトン。三笘薫(26歳)が記者に明かしていた原点とは…
三笘が抜きにかかっても、足を伸ばされカットされたり、縦のコースを切られたりと、思うように突破できなかった。さらに三笘が「ダロット選手が結構攻撃で上がってきた。そこのケアをする必要があった」と語るように、自陣まで守備に追われるシーンも少なくなかった。
英紙デーリー・メールが「彼の高い基準からすれば静かな1日だった」と伝えたように、試合を通して、三笘が個の力で左サイドをぶっちぎるシーンはほとんどなかった。
代わりに、目立ったのが周囲を生かす動きだ。
自身にマークが付いたと分かれば、シンプルに味方へパスを出す。特にこの日は、左サイドでコンビを組んだSBタリク・ランプティとの連携を意識した。レギュラーのペルビス・エストゥピニャンが欠場し、代わりに入ったランプティの持ち味、つまりスピード溢れる攻撃参加を生かしたという。三笘は語る。
「エストゥピニャン選手も、独力で前に行ける選手ですけど、中盤の中にポジションを移したり、(ハーフスペースにおける)中間のポジションをとったりできるタイプです。
一方のランプティ選手は、一人だけで前に運べる選手。自分が近くに寄らなくても、一人で崩せる選手。そこを引き出そうと思っていた」
実際にブライトンの2点目は、三笘が左サイドでボールをキープしてタメを作り、攻撃参加したランプティにパスを送ったのが起点だった。
地元ニュースサイトのサセックス・ワールドが「スコアシートには載らなかったが、三笘はマンチェスター・Uにとって常に厄介な存在だった」と褒めたように、いざとなれば突破を狙う姿勢を示しつつ、周囲をうまく生かしながら勝利に貢献した一戦だったように思う。
三笘少年の憧れは?「クリロナと…」
先述したように、今回の会場となったオールド・トラフォードは、三笘が子供時代にテレビ画面越しに見つめていた憧れの場所だ。三笘少年は、ワールドサッカーを伝えるダイジェスト番組を食い入る様に見ていたという。