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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
三笘薫26歳の忘れられない1日…現地記者に明かした“三笘少年の原点”「(小学生のとき)すぽると!で黄金期のマンUを見ていたので…」
posted2023/09/21 11:07
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
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「子供の時にマンUを見ていました」
ブライトンの三笘薫が、オールド・トラフォードのピッチに初めて立った。
9月16日に行われたマンチェスター・ユナイテッド対ブライトン戦。この試合で、三笘はプレミアリーグ5試合連続となる先発出場を果たした。
会場となったのは“サッカーの聖地”、オールド・トラフォード。日本代表MFが「子供の時に全盛期のマンUを見ていました」と明かすように、三笘少年にとって憧れの場所だった。
試合開始前、コーナー付近に位置する選手通路口から姿を見せた日本代表は、チームメートと一列に並んでピッチ中央へと歩を進めた。三笘の位置は最後尾。場内の雰囲気や芝の感触を確かめながら、ゆっくりと歩いていった。
「ワンビサカ選手だと…」
三笘にとって予想外だったのが対峙するDFだ。ブライトンでは事前に敵チームの分析を進め、マッチアップする可能性の高い相手のプレービデオを選手に確認させているという。ブライトン戦での右SB予想は、イングランド人DFのアーロン・ワンビサカだった。
昨シーズンのFA杯準決勝、それから国内リーグ戦と、三笘がマンチェスター・U戦で手こずったのがこのワンビサカだ。1対1の強さに絶対の自信を持つこのイングランド人DFは、過去2戦で三笘をほぼ完璧に抑えた。今回の一戦でも、ワンビサカの先発を予想するメディアは多かった。
ところがスタメンに名を連ねたのはポルトガル代表DFのディオゴ・ダロット。攻守のバランス感覚に長ける24歳DFについて、試合後の三笘は次のように語った。
「(先発は)ワンビサカ選手と思っていました。でも、(昨シーズンのFA杯準決勝で)ダロット選手ともやっていたので、大体の特長はわかっていました。走力もあるし、マークの際の距離感も近い。元々いい選手と知っていましたが、実際にやりづらかった印象です。本当に良い選手だと思いました」
地元ニュース「ミトマは常に厄介だった」
確かに、三笘が単独で突破するシーンは限られた。