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ロッテ・澤田圭佑の復活を支えた元チームメートへの思い…大阪桐蔭の同級生・藤浪晋太郎とは渡米前に星空キャンプ「同じテントで枕を並べて」
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2023/08/28 17:01
様々な苦難を乗り越え、完全復活を遂げたロッテ・澤田
澤田を語る上でもう一人、刺激を受けている選手として名前が挙がるのが今年、メジャーリーグに挑戦したボルチモア・オリオールズの藤浪晋太郎投手だ。大阪桐蔭高校の同級生、チームメートで一緒に甲子園春夏連覇を達成するなど、栄光を共にした仲間だ。
「彼と出会った時の印象はとにかくデカいなあと。そして身体能力が凄かった。パワーの大きさを感じました」と澤田。藤浪は高校卒業後、プロ入り。立教大学に進学した澤田はよく藤浪からプロの話を聞き、想いを強くしていった。プロに入ってからも、交流は続いた。
星空の下、藤浪と語り合った夜
昨年からなにか趣味を作ろうと考えた澤田はバファローズのチーム内で流行っていたこともありオートキャンプを始めた。その話をキャンプ好きの藤浪にするとさっそく誘われた。
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昨年10月下旬のこと。藤浪、澤田、大阪桐蔭時代のチームメートの3人で西宮市内のキャンプ場にいった。肉を焼き、食べた。星空の下、高校時代の思い出話などで盛り上がった。たき火を中心に話は尽きることがなかった。藤浪のメジャー挑戦の話を聞き、刺激を受けた。この日は藤浪と澤田がそれぞれテントを持参。現地でサウナテントも借りて楽しんだ。
「夜は別々に寝る予定だったのですが、自分のテントが冬用のではなかったので、結局、寒くて藤浪が持ってきた冬用のテントに3人、寝ました」と楽しかった時間を嬉しそうに紹介してくれた。藤浪はその後、アメリカに旅立ち、澤田はマリーンズに育成選手として入団。リハビリを続けながら支配下登録を目指す日々を始めた。
支配下選手になった時、藤浪もまた「おめでとう」と連絡をくれた。メジャーでの彼の活躍もまた励みであり、楽しみだ。