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ロッテ・澤田圭佑の復活を支えた元チームメートへの思い…大阪桐蔭の同級生・藤浪晋太郎とは渡米前に星空キャンプ「同じテントで枕を並べて」 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2023/08/28 17:01

ロッテ・澤田圭佑の復活を支えた元チームメートへの思い…大阪桐蔭の同級生・藤浪晋太郎とは渡米前に星空キャンプ「同じテントで枕を並べて」<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

様々な苦難を乗り越え、完全復活を遂げたロッテ・澤田

 このピッチングを吉井理人監督はニンマリとした表情でベンチから見守った。「プロなのだからドラマチックな方がいい。本人も望んでいるだろうしね」と復帰戦となる移籍初登板はバファローズ戦と決め、満を持して送り出したマウンドだった。

「マリンの風が合うと…」吉井監督の眼力

 澤田のポテンシャルを高く評価していた指揮官。獲得が決まると、すぐに活躍するイメージを作り上げた。

「手術明けなので、今年、一軍でバンバン投げられるとは思っていなかったけど、彼はZOZOマリンスタジアムの風が合うと思っていた。ストレートのホップ量がすごく多い投手。マリンの風にのって、さらにストレートは伸びると感じていた。あのストレートはなかなか遠くに飛ばないし、空振りもとれる。イメージ通りのピッチングだね。ただまだ手術明けだから、起用は慎重にしたいと思う」と、順調に復帰さえすれば勝ちパターンの一角に入る投手であると計算。慎重に一軍昇格のタイミングを見計らい、満を持してマリーンズデビューのシナリオを描き、ブルペンを支える投手の一人に加えた。

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 澤田は今年1月の自主トレをバファローズのエース・山本由伸投手と行っている。16年度ドラフトの同期入団。当時、まだ今のような誰もが知る存在の選手ではなかったが、新人合同自主トレのブルペンでの投げっぷりを見て、衝撃を受けた。「ストレートを見て、とんでもない高校生がいると思った」と当時の印象を振り返る。そして「ウェートトレーニングも積極的に取り組んでいたし、なによりも柔軟性、体幹の大切さを感じながらオリジナルの練習もしていたのが印象的だった」と言う。だから、復帰を目指して挑む今年。柔軟性や体幹を意識した独自の練習に取り組む山本由伸の姿を思い返し、もう一度、一緒にトレーニングをしたいとお願いした。

山本由伸から受けた刺激

「彼は1年目からああやって身体と向き合いながら継続して取り組んできた。そして驚くような成長と結果を出している。自分ももう一度、身体としっかりと向き合ってやりたいと思って頼んで一緒にやらせてもらった」と話す。そしてこうも言う。

「やればやるほど、自分の身体の変化に気が付くようになった。全身で力を出しているのを感じるようになった。それを彼は1年目からやってきた。そして積み上げてきているから同じことをしていても内容の濃さが違う。些細な体のズレもすぐに気が付く。それを自分で修正してアジャストする能力がある。それが凄い」

 そんな山本由伸からは一軍復帰登板後、「復帰おめでとうございます」とメッセージをもらった。

【次ページ】 星空の下、藤浪と語り合った夜

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