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ロッテ・澤田圭佑の復活を支えた元チームメートへの思い…大阪桐蔭の同級生・藤浪晋太郎とは渡米前に星空キャンプ「同じテントで枕を並べて」
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2023/08/28 17:01
様々な苦難を乗り越え、完全復活を遂げたロッテ・澤田
「寝てる時間以外はほとんどトレーニングをしているような感覚で過ごしていました。月曜日は休みにしていましたけど、その分、日曜日は夜の23時ぐらいまでリハビリを兼ねたトレーニングをしていた。朝は6時ぐらいから身体を動かしていた。みんなと同じ時間をみんなの倍以上、充実したものにしようと取り組みました。すべては10カ月で試合に投げるという目標のためです」
2年ぶりの一軍マウンドの相手も…
澤田は今年5月10日にイースタン・リーグで公式戦復帰登板を果たす。ロッテ浦和球場のスワローズ戦。1回を投げて被安打2、被本塁打1、1失点だったが、マウンドに立ち、打者と対峙できた。新たなスタートを切った瞬間だ。
「あの日、試合勘は全然なかった。ただボールを投げているだけの感じだった。その後、投げるたびに感覚は良くなっていった。強度も上がった」(澤田)
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8月5日までに二軍で19試合に登板。自慢の剛速球も戻ってきた状態で一軍に昇格した。21年9月1日のファイターズ戦(札幌D)以来の一軍のマウンドの相手は元同僚たちだった。
古巣・バファローズへの思い
「バファローズとの対戦だったのでめちゃくちゃ気合が入りました。絶対に抑えようと。色々な事が頭を過りそうになりましたけど、あそこは全力で投げる事だけを考えました。バファローズ相手にいいパフォーマンスを見せることが出来て嬉しかった。これからも全力で打者と勝負をしていきたい」
8月9日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでの古巣バファローズ相手の復帰戦を澤田はそのように振り返った。2/3回を無失点。バッテリーを組んだことがある頓宮裕真。共にリハビリに取り組んだことのある宗佑磨など、思い入れのある元チームメートたちを相手に自慢のストレートは唸りをあげた。