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ロッテ・澤田圭佑の復活を支えた元チームメートへの思い…大阪桐蔭の同級生・藤浪晋太郎とは渡米前に星空キャンプ「同じテントで枕を並べて」
posted2023/08/28 17:01
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
Chiba Lotte Marines
懐かしい景色が広がっていた。8月25日、澤田圭佑投手は嬉しそうに京セラドーム大阪のグラウンドに足を踏み入れた。昨年オフにバファローズを退団し、マリーンズに移籍した男にとってこれまでずっと本拠地にしていた思い出の詰まったスタジアム。2017年3月31日、イーグルス戦でのプロ初登板もこの場所だった。
「なんか三塁側から入ると違う球場のような感じがしますね」
澤田はしみじみと笑いながら話した。昨年6月に右ひじを手術。そのオフにマリーンズに移籍し育成選手としての再スタート。7月27日に支配下登録となり、この舞台に戻ってきた。
「成長させてくれた場所」
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「ここがあるから今がある。成長をさせてくれた場所。このマウンドはちょっと高めで硬い。個人的にはバックネットのフェンスが高いのでマウンドからの目線で観客が見えないのは集中しやすい。苦しいリハビリの期間もありましたけど、ああ、戻ってきたのだなあと感じます」
苦しいと表現したリハビリの日々だが、明確な目標を立て前向きに取り組んできた。
「10カ月で復帰する」――。昨年6月に右ひじを手術した際に立てたプランだ。最初の1カ月は安静に過ごしたが2カ月目からバレーボールやテニスボールを使ってのスローイングを再開。3カ月で80mの距離を投げるようになり、4カ月で90m。5カ月後には立ち投げでピッチングを再開した。最初は120kmほどしか計測しなかったストレートだったが、目標があったから焦りはなかった。少しずつ良くなっていく過程をガムシャラに過ごした。