甲子園の風BACK NUMBER
甲子園で無双→プロ野球に進まなかった“鉄腕”が7位タイ、ではダルビッシュ有は何位? あなたが選ぶ「夏の甲子園・史上最強ピッチャー」結果発表
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/08/26 11:05
夏の甲子園「史上最強ピッチャー」は誰か? Number Webでアンケートを行った
7位タイ 森尾和貴(西日本短大付/福岡) 17票
17票を集めた森尾和貴が7位タイに。
あの松井秀喜(星稜)が出場した1992年夏の甲子園を制した西日本短大付。エースとしてチームをけん引したのが森尾でした。全5試合で完投し、うち4試合完封。大会通じて失点1で、防御率はじつに「0.20」。針の穴を通すかのような抜群の制球力で、全国の猛者たちを完璧に抑え込みました。その後プロ野球に進まなかったキャリアも相まって、「隠れた名投手」の声も。
「全試合完投、4試合完封の偉業は素晴らしかった。今でも一人で投げ抜いた姿をはっきりと覚えてます」(44歳・男性)
「拓大紅陵が優勝して千葉県に深紅の大優勝旗を持ち帰ると信じていた。だって相手はひとりがずっと投げてるんだから。それなのに、やられた。それが森尾投手だった。恐れ入りました」(58歳・男性)
「キャッチャーが構えた所に球種を問わずきっちり投げ分ける。決勝まで見ていてどの試合でも打たれる気がしなかった」(48歳・男性)
「私のいとこが当時西短野球部の2年生で、その縁で全試合甲子園球場に応援に行きました。初戦から決勝まで1人で投げ抜いた姿が今でも忘れられません」(45歳・女性)
7位タイ ダルビッシュ有 17票
森尾と同じ17票を集めたダルビッシュ有(東北/宮城)も7位タイに。
195センチの長身、精悍な面立ち、そしてマウンドでの堂々たる佇まい……ダルビッシュの登場は高校球界において、ひとつの「事件」でした。宮城の強豪・東北高で1年秋からエースに。150キロの速球(3年時に記録)、スライダーやシンカーなど多彩な変化球を武器に、2年時夏の甲子園で決勝へ。木内幸男監督率いる常総学院に屈するも、「ダルビッシュの大会」といえるほど鮮烈な印象を残しました。
「娘が大ファンでカメラを持ち甲子園にいっていた当時が懐かしいです。今でも家族で応援しています」(59歳・女性)
「高身長と甘いマスクに一気に引き込まれました。実力もあって剛速球でたくさんの三振を奪う姿はまさにヒーローでした」(44歳・女性)