甲子園の風BACK NUMBER
甲子園で無双→プロ野球に進まなかった“鉄腕”が7位タイ、ではダルビッシュ有は何位? あなたが選ぶ「夏の甲子園・史上最強ピッチャー」結果発表
posted2023/08/26 11:05
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Hideki Sugiyama
前編ではランキング10位から6位の結果を発表します。<#2では、5~1位の結果を公開中です>
9位タイ 松井裕樹 12票
9位タイにランクインしたのは松井裕樹(桐光学園/神奈川)でした。
じつは松井の甲子園出場は2年時夏の一度のみ。にもかかわらず鮮烈な記憶として残る理由は、圧巻だった同年の投球内容にあります。鋭く曲がるスライダーを武器に、1回戦の今治西戦で記録した「10連続三振」「1試合22奪三振」、さらに2回戦・常総学院戦の19奪三振を加えた「2試合で41奪三振」はいずれも甲子園記録。見ているものに「バットに当たる気がしない」と思わせる投球は、今もファンの心に刻まれているようです。
「2年夏の一度しか甲子園に出場していないにも関わらず、いまだに語り継がれる1試合22奪三振」(40歳・男性)
「甲子園史上、相対する打者が最も絶望した相手は彼に違いない」(43歳・男性)
「魔球スライダーで面白いように空振りが取れる奪三振ショーは見ていて痛快でした」(35歳・男性)
9位タイ 島袋洋奨 12票
松井と同じ12票を集めた島袋洋奨(興南/沖縄)が9位タイに。
打者に背中を向かせるほど腰を捻り、遠心力を使ってボールを放る――。「琉球トルネード」と称されたその投球フォームから渾身のストレートを繰り出し、相手打者を圧倒。センバツを制して迎えた2010年夏も全6試合に先発し、4試合で完投。沖縄県勢初となる夏の甲子園制覇、春夏連覇に大きく貢献しました。
「沖縄の悲願。テレビの前で泣きました。一生忘れないです」(44歳・女性)
「回を経るごとに尻上がりに増していく球威、制球力は未だに忘れられません」(30歳・男性)
「当時は小学生で家族と地元・沖縄の興南を応援。絶対的なエースとして一人でイニングを投げていたにも関わらず、独特なフォームから繰り出される球は圧巻で、被安打も少ないし、三振も量産するし、最終的な防御率も1点台だし……本当に地元の誇りです。私たちにとってのヒーローで、史上最強だと思っています」(23歳・女性)