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「大谷翔平のボディーガードも兼任」水原通訳はなぜ“唯一無二”の存在なのか…元相棒が明かす「僕と一緒にクビになった一平君」の素顔 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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posted2023/07/28 17:04

「大谷翔平のボディーガードも兼任」水原通訳はなぜ“唯一無二”の存在なのか…元相棒が明かす「僕と一緒にクビになった一平君」の素顔<Number Web> photograph by Getty Images

陰になり日向になり大谷を支える水原通訳

「どう見てもバスケット選手」

 キャンプイン前、岡島氏と練習パートナー、水原氏がキャンプ地の近くの練習場に集まった。通訳の水原氏も練習相手を務められるよう、練習着でフィールドにやってきたという。

 しかし、上から下までバスケットボールのウエアで、足元はバスケットシューズだった。

「野球の経験はあるって本人は言うんですけど、いや、どう見てもバスケット選手なんですよ、ハハハ(笑)。それにボールの投げ方も素人っぽかったですね。でも仕事は完璧にできました。練習以外でも、食事の手配なども全部やってくれて本当に助かった記憶があります」 

 メディカルチェックの結果に異常が見つかり(岡島氏はのちに「その後の検査では異常は見つからなかった」と証言)ヤンキースへの入団が見送りとなった。同時に、球団雇用の水原氏も解雇に――。

 厳しい世界を2人は目の当たりにした。

失意のどん底で水原通訳が…

「僕と一緒に一平君もクビになっちゃったんですよ。僕も精神的に参っていたんですけど、一平君も同じ立場なのに、僕を励まして、勇気づけてくれました。その後も何日かは一緒に練習してくれて、食事も一緒にして……。一緒にいたのは10日から2週間くらいという短い時間でしたけど、強く印象に残っています。その時からの縁ですね。直後、僕がソフトバンクに入団して、シーズンが始まったときに北海道日本ハムとの試合に行ったら一平君の姿を見つけて『通訳として雇われた』と聞いて、安心しました。『よかったね』と喜び合った思い出があります」

 奇しくも日本で再会を果たしたのだ。

 その後、メジャー移籍を果たした大谷とともに水原氏も渡米することになる。

【次ページ】 「通訳」以外の重要な任務

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