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大谷翔平はエンゼルス残留濃厚…それでも今オフFAで選ぶのは? 岡島秀樹が語る“異次元の活躍”の理由と気になる去就「合っているのはドジャース。でも…」
posted2023/07/28 17:03
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Nanae Suzuki
7月27日(日本時間28日)のデトロイト・タイガース戦で2打席連発の37&38号ホームランを放つなど、大活躍を続けるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。スポーツニュースにとどまらず連日、ワイドショーなどでも注目を集めているが、専門家は前半戦の好調ぶりをどう見ているのか。また、8月1日(日本時間2日)に迫るトレード期限を前に注目が集まる移籍情報の行方は? レッドソックスなどで活躍したメジャーリーグ解説者・岡島秀樹氏に聞いた。〈全2回の#1/#2を読む〉
前半戦での大活躍について、岡島氏は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したことが大きいと語る。
「例年より早く調整をスタートした結果、開幕直後の4月、5月に結果が残せました。スタートダッシュに成功して、そのままの状態を維持できているのだと思います」
スイーパーの進化
まず、「投手・大谷」の今シーズンの変化についてはこう分析する。
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「昨年の夏以降、指先にマメができながら、ボールの握り方を変えるなどして対応してきました。ツーシーム系の球種を増やしたり、スイーパーという横滑りするスライダー系のボールを投げるようになり、なかでもスイーパーを効果的に使っている印象です」
今や大谷を語るときの代名詞ともなっているスイーパーだが、昨シーズンのうちから試合の中で修正を繰り返し、実戦で使える球種へと磨きをかけてきた。
「WBCの決勝戦、最後に(マイク・)トラウト選手を三振に取ったボールがスイーパーです。おそらく、あのボールをレギュラーシーズンでも投げたい。多くの三振を取りたいという思いで現在もマウンドに上がっていると思いますし、実際に三振も多く取れています」