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高野連からNG「デザインに問題があります」大谷翔平のニューバランス・高校野球スパイク“まさかの販売休止状態”…なぜ日本の球児は買えない? 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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posted2023/04/13 17:18

高野連からNG「デザインに問題があります」大谷翔平のニューバランス・高校野球スパイク“まさかの販売休止状態”…なぜ日本の球児は買えない?<Number Web> photograph by AFLO

今季からニューバランスと契約した大谷翔平。スパイクもニューバランス。同メーカーの高校野球モデルが“販売休止状態”だという

 大きな違いは「IKUEI」の文字が金で縁取られているのに対し、「KEIO」は単色だということでしょうか。ただ、細かなところにメーカーごとのこだわりがあるようです。仙台育英のユニフォームはミズノ製なのですが、通称「育英グレー」と呼ばれる完全別注カラーで、「IKUEI」の文字を大きくするためにボタンの間隔も工夫しているようです。写真でみると「U」の文字がプリントされている第2ボタンと第3ボタンの間がちょっと広めですよね。慶応のユニフォームはアシックスが手がけているのですが、やはり完全別注のグレーだそうです。ちなみに両校とも、やはり胸文字はワッペン型でしたね。

――メジャーもワッペン型が多い印象がありますが。

 おそらくアメリカの場合は、ユニフォームを軽くしたいとか、そういうものにまったく興味がないだけだと思います。よくも悪くも用具に関しては大雑把。だから、昔のままなのだと思います。一時期、MLB30球団のユニフォームを手掛けていたマジェスティックというスポーツメーカーがNPBにも進出してきたことがあったんです。日本人のシルエットと合わないというのもあったのでしょうが、縫製や形がアバウトだったため、選手たちから細かい要望が続出したそうです。近年、NPBで袖を長くするなどダボッとした着こなしが流行り始めたのは、アメリカの影響だと言われているのですが、アメリカの場合はチームから支給されるユニフォームのサイズが細かくわけられておらず、大は小を兼ねるで、とりあえず大き目のユニフォームをあてがわれることが多いそうです。そのせいで、ダボッとなってしまう。単に、無頓着なだけ。なので、そもそもそれをオシャレとして真似るというのも変な話なんですよね。

<前編から続く>

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「WBC効果、“源田愛用”ゼットの内野グラブが売れている」球児でも急増…一方で大谷翔平ニューバランスの高校野球グラブ、日本で発売予定なしの事情とは?

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