酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球最強投手を番付にすると。
岩瀬仁紀が関脇、現役最上位は?
posted2020/03/23 11:40
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
いやはや、いつまでたっても「球春」が来ないので、首が長くなってしまった。日本で野球をやらないのなら、MLBでも見ようかと思っていたら、トランプ大統領が一吠えしてあっという間にMLBもスプリングキャンプ、ペナントレースが中断になってしまった。
NPBはオープン戦が終わっても無観客の練習試合をするのかもしれないが、やっぱりそれでは本物のエンターテインメントとは言えない。具も何も入っていないラーメンをすすっているような、プアな心持ちだ。
でも、野球の話はしたい。昨日今日の野球の話題が乏しいのであれば、昔話でもしようじゃないかと言うことで、安直ながら例によって番付を作ることにした。
右腕と左腕に分けてみると……。
野球を投打に分けて、まずは「投手」の番付から。番付作成の妙は「東西の割り振り」にあると思う。今の大相撲は、東が西より0.5枚ほど上と言うことになっているが、その昔は出身地などで東西をイーブンに振り分けていた。
とはいえこちらも何らかの振り分けをしたい。
球団の所在地? リーグ別? といろいろ思案したが、野球選手には移籍がつきもののため、やってみるとしっくりこない。
そこで振り分けるなら「右腕」と「左腕」かな、と思った。2020年時点でNPBの現役投手は568人、このうち左投手は92人。16.2%しかいない。これで振り分けなど無理かと思ったが、やってみると割とすんなりいったのだ。
やはり野球では「左腕投手」は有利なのだ……と感じた。
ただ単純に勝利数でランキングすると、昔の投手がずらっと並びすぎて味気ない。
なので、勝利数+(<セーブ数+ホールド数>×0.5)という計算式を立ててポイントを算出し、番付を作ってみるとこんな感じになった。
(※編集註:NumberWebのホームページ以外でご覧の読者は、https://number.bunshun.jp/articles/photo/842918 をご参照ください)