水沼貴史のNice Middle!BACK NUMBER
三笘薫のドリブルに6万人が「スゲェ〜!」でも「シュート4本は寂しい」森保ジャパン再発進…アピール成功は西村拓真と菅原由勢〈水沼チェック〉
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2023/03/27 11:04
6万人の大観衆を魅了した三笘薫。水沼氏は「プレー選択の判断がより洗練されている」と評価した
菅原は高校生でJリーグデビュー(17歳7カ月27日でのJ1開幕戦先発は史上2位の年少記録/名古屋グランパス在籍時)を果たすなど、もともと期待値が高かった選手。東京五輪は出場できませんでしたが、19年に移籍したオランダの名門AZアルクマールでレギュラーに定着しています。会見などの言葉もしっかりしていますし、逞しく成長した姿を見せられたと思います。向こうではヒゲを生やしていたようですが、“代表モード”なのか、今回はスッキリ剃っていましたね(笑)。
右サイドバックは酒井だけでなく、パリ五輪世代の半田陸(21歳)や、途中出場したパワフルな橋岡大樹(23歳)もいるので、激しいポジション争いに注目です。
ベンチで動き回る前田遼一コーチ
新戦力といえば、コーチ陣も。ウルグアイ戦は久しぶりにスタンドで観戦できたので、ベンチの様子もチェックしていたのですが、新任の前田遼一コーチのフットワークが目立っていました。役割分担もあるかと思いますが、動きが機敏で好感を持ちました。育成世代のストライカーキャンプにも参加していたようで、周囲の評判もよかったらしいです。
三笘の他にも堂安、伊東、久保建英(21歳)とサイドを突破できる選手が揃うので、より重要となるのがゴール前でのポジション取りや動き出し。そこはJリーグで得点王を獲得し、ザックジャパン時代にFWの主軸だった前田コーチの得意分野なので、選手たちにたくさん還元してほしい。上田あたりはとても参考になると思いますよ。
次戦28日のコロンビア戦はある程度メンバーを入れ替えると思いますが、初陣のシリーズなので勝利にもこだわってほしい。あとはやっぱりシュート数。「最低でも2桁」という気持ちで臨んでほしいです。
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