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「ミトマはネイマールのようだ」「ミトマの動画を何回も見たのに…」三笘薫25歳と対戦した英国人DFたちが明かす“なぜミトマに抜かれたか”
posted2023/01/20 17:01
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
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試合後、三笘薫は充実感を漂わせていた。
1月14日に行われたブライトン対リバプール戦。日本代表MF三笘は、4−2−3−1の左MFで公式戦5試合連続となる先発出場を果たした。試合では、マッチアップしたイングランド代表の右SBトレント・アレクサンダー=アーノルドをスピードとテクニックで翻弄。得点こそなかったが、ブライトンの先制点を演出するなど大きな存在感を示して3−0の快勝に貢献した。
相手の調子が極端に悪かったとはいえ、それでも強豪リバプールである。アレクサンダー=アーノルドは三笘の対応に手を焼き、背後から腕を引っ張ってファウルで止めざるをえないシーンもあった。前半33分には三笘がイングランド代表を背負った状態でボールを受け、鋭いターンでサイドをぶっちぎった。
また、右CBのジョエル・マティプも三笘に大苦戦した。前半17分には日本代表が縦パスを受け、左サイドを突破。元カメルーン代表DFは、日本代表をファウルでなんとか食い止め警告を受けた。
積極果敢に仕掛けた日本代表アタッカーに、ホームのブライトンサポーターは後半45分の交代時にスタンディングオベーションで称賛。英紙タイムズや地元メディアのサセックス・ライブも三笘にチーム最高点タイの「9点」をつけ、高く評価した。
躍動したリバプール戦を、三笘は次のように振り返った。
「前半でもっと試合を決められるチャンスありましたけど、試合全体を通して自分たちが主導権を握れた。監督の狙いもハマりましたし、いい試合だったと思います。
(記者:チャンスに絡むだけでは満足できないか?) もちろんです、もちろんです。最後のクオリティーのところ、いいところまでいってますけど、相手がちょっと近くになって焦っているところはあったので、もうちょっと冷静になっても良かったなと思います。ただ、ああいう動きを何回もやることで相手も疲弊する。前半があっての後半だと思うので、試合を通して勝ったという感じですかね」
半年前に語った「結果がでないと、信頼されない」
取材エリアでの三笘は、リラックスした様子で時折笑顔を見せながら記者の質問に応えていた。最近の三笘からは、とにかく揺るぎない自信が伝わってくる。