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侍ジャパンで絶好調! 近藤健介に期待する”大事な仕事”とは…大谷翔平を”最も知る男”が明かす大谷の素顔「変わらず生意気なガキです」
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNanae Suzuki
posted2023/03/06 06:00
侍ジャパンの壮行試合4戦すべてで安打を放った近藤健介。鈴木誠也辞退の穴を埋める存在として注目される
「進化していましたね」
4日の試合前練習で前日に合流した大谷が、ヌートバーと初フリー打撃を行い、そこで見せた元同僚の変貌に、近藤はこう目を丸くした。
27スイングで4連発を含む9本の柵越え。詰めかけたファンばかりか、打撃ケージ後ろに集合した選手たちの度肝を抜いた“翔タイム”。圧巻はバンテリンドーム最上段の右翼5階席に連続して叩き込んだ、推定飛距離140m級の本塁打だった。
「やっぱり飛距離、飛ばす能力はすごいと思いました。なかなかプロ野球選手に影響を与える選手は少ない。そう言う意味ではチームにとって好循環になると思います」
侍ジャパンで大谷を最も知る男の”仕事”
大谷とは日本ハム時代の2013年から17年までの5年間、チームメイトとして過ごしてきた。侍ジャパンの選手の中では最も大谷を知る男でもあるわけだ。
「変わらず生意気なガキです。生意気な後輩とでも言っておいて下さい」
練習中も大谷の方からちょっかいを出され、試合中のベンチでも絡む姿が何度も見られた。日本を離れて5年以上が経つ大谷にとって、この代表チームも、ある意味、アウェーかもしれない。その「悪ガキ」とのつなぎ役を務められるのも、近藤のもう1つの仕事なのである。
6日の阪神戦からメジャー組が本格合流して、いよいよ本番に向けた布陣が見えてくるはずだ。外野のオプションとしては左翼に好調な岡本和真内野手(巨人)、中堅と右翼には周東佑京内野手(ソフトバンク)が控え、そして牧原もいる。しかし侍ジャパンの外野陣は左に吉田、真ん中にヌートバー、そして右に近藤でスタートすることは確実となった。
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