昨夏の甲子園から10kg増量！ DeNAドラ1捕手・松尾汐恩に聞いた“初キャンプの感想”「高校時代に比べると…」「捕手としてのタイプは…」

　果たして新しい世界は、どのように自分を迎え入れてくれただろうか。

年齢のわりには佇まいに落ち着きを感じさせる

　高卒ルーキーとしてただひとり、主力メンバーが多く顔をそろえる宜野湾キャンプに参加した松尾汐恩。横浜DeNAベイスターズ期待のドラフト1位捕手は、見る物、聞くことすべてが新鮮に映ったキャンプの日々を振り返る。

「多少疲れはしたのですが、それ以上に学ぶことや自分のプラスになることが多かったので、本当にいいキャンプを過ごすことができました」

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　怜悧な顔つきと、しっかりとした口調。年齢のわりには佇まいに落ち着きを感じさせる。

あとはこれをいかにプラスにしていくかですね

「最初は慣れないことも多かったのですが、いろんな選手と接していくうちに環境にも順応できましたし、すごくいい経験ができました。あとはこれをいかにプラスにしていくかですね」

　何度も「プラス」という言葉を口にする貪欲さ。まだ何の色にも染まっていない、まっさらなキャンバスのような松尾が、プロとして学ぶことが多かったことは想像できる。ただ、あまりの情報量にキャパオーバーになることはなかったのだろうか。

「それはあるかもしれませんね」

　そう言うと松尾は軽く笑った。

「でも大事なことはメモにとっていますし、大丈夫です」

　口元を引き締めると、松尾は頷いた。　

あの夏から10㎏ほど体重を増量

　キャンプでは遠くから見てもわかるようなキビキビとした動きをしていた松尾だが、歴戦のつわものたちと比較するとやはり華奢に感じられた。その分、敏捷性に優れている動作には、これまでの捕手とは違う可能性が見て取れる。ただ昨夏、甲子園に出場していた頃と比べれば、明らかに体つきは違っていた。聞けば、あの夏から10㎏ほど体重を増量したという。

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