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侍ジャパンで絶好調! 近藤健介に期待する”大事な仕事”とは…大谷翔平を”最も知る男”が明かす大谷の素顔「変わらず生意気なガキです」
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNanae Suzuki
posted2023/03/06 06:00
侍ジャパンの壮行試合4戦すべてで安打を放った近藤健介。鈴木誠也辞退の穴を埋める存在として注目される
3日の中日戦は「2番・右翼」で先発。途中から中堅の守備もテストしたが、4日の試合では再び「1番・右翼」で先発して、3回の先制二塁打を含む2本の二塁打を左右に連発して好調さをアピールした。
「右中間、左中間というのが自分のバッティング。そこに打球がいっているというのはいいことだと思います」
4日の試合後に1番での2安打をこう振り返った近藤。ただ打順に関してはヌートバーとの絡みがあって、まだ不透明な状態だ。本大会では大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の2番起用が有力で、状態の良さも考えるとその前を打つ可能性も出てきているが、栗山監督はあくまで慎重な姿勢でこう語る。
「オレずっと近ちゃんとやっていて、そこ(1番)じゃないタイプ。色々あるのよ。どこ(の打順を)打たせると、こうなっちゃうっていう。逆にそれを知っているので、ね。ただ、いまの近ちゃんなら、どこでもできるでしょう」
近藤というジョーカーをどう活かすか
近藤というジョーカーの力をどう最大限に活かせるか。元上司だからこそ悩み、そして最終的に決断したベストな答えを、WBC初戦となる9日の中国戦の先発メンバーに書き込むのだろう。
「しっかり自分の状態を上げながら大会に入っていきたいと思います。何番を打ってもスタイルを変えるというタイプではないので、フォアボールで出たり、ランナーがいたら返して繋いだり。そういうところを意識したい。限られた人数でやるので守備位置もしっかり準備する中で、力になれるようにしたい」
近藤の本大会に向けての決意表明だ。
そしてこの男には、もう1つの“つなぎ役”として大事な仕事がある。