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引退報道→“最初の電話”はダルビッシュだった「ヨッピー、本当に辞めるんですか?」…糸井嘉男が本音で語るWBC「栗山監督&ダル論」
posted2023/03/08 11:01
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph by
Genki Taguchi
これまで4回開催されてきたWBC。過去の代表選手たちが語る「王座奪還への提言」とは? 糸井嘉男(阪神Special Ambassador)に聞いた。(全2回の#2/#1へ)
――今回の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は、現役時代はもちろん、引退された今も「超人」と呼ばれている糸井さんバリの猛者揃いです。
「うん。……自分もここに入りたい(笑)」
――糸井さんの名前があっても、違和感なさそうですね(笑)。2013年の第3回大会を経験されているだけに、思い出しますか。
「あの興奮が味わえるのが羨ましいなって思いますよね。準決勝はアメリカやったんですけど、試合したAT&Tパーク(ジャイアンツの本拠地で現オラクル・パーク)、最高やったですもん。ライトのすぐ後ろって海じゃないですか。バリー・ボンズがボンボン放り込んでたスプラッシュ・ヒット(ホームラン)。あれ、練習で狙いまくってましたもん」
――試合では狙ってないですよね(笑)。
「当たり前じゃないですか! WBCは最初、日本で試合しますけどアメリカ行くまで勝ち進むと思うし。今回は僕らが戦った場所じゃなくても(決勝はマーリンズの本拠地、ローンデポ・パーク)、あの興奮を存分に味わってほしいですよね」
エグい超人は…「誰がどう見てもそうでしょ!」
――今回は覇権奪還を掲げ、「史上最強」とも言われているメンバーです。糸井さんの称号をお借りするなら「超人ジャパン」と表現しても差し支えないと思いますが。
「そうですね。あれだけの選手が集まっているわけですからね」
――メジャーリーガーもパドレスのダルビッシュ有選手、エンゼルスの大谷翔平選手、レッドソックスの吉田正尚選手、カージナルスのラーズ・ヌートバー選手。あと、残念ながら怪我で出場を辞退してしまいましたが、カブスの鈴木誠也選手も選出されていました。これだけでも豪華です。