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引退報道→“最初の電話”はダルビッシュだった「ヨッピー、本当に辞めるんですか?」…糸井嘉男が本音で語るWBC「栗山監督&ダル論」
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byGenki Taguchi
posted2023/03/08 11:01
2013年WBCに出場した糸井嘉男が明かす今大会「本当の見どころ」とは
「(ピート)アロンソ、(ムーキー)ベッツ……当たり前のようにホームラン30本越えのバッターが出るんすよね。ヤバいな。ドミニカ共和国だってそうでしょ」
――ダルビッシュ選手と一緒にプレーするマニー・マチャド選手、昨シーズンにサイ・ヤング賞となったマーリンズのサンディ・アルカンタラ選手など、言うまでもなく超人ばかりです。
「ダルビッシュさんのチームメートで、『500億とか600億で契約結ぶんじゃないか?』とか言われてる(フアン)ソトも出るし。42歳の(ネルソン)クルーズも出たり、いろんな選手がいて楽しみやなぁ」
優勝、いけるんちゃいますか?
――この2カ国以外にも、糸井さんたちが辛酸を嘗めさせられたプエルトリコなど、脅威となるチームが多いです。これらの強豪を相手に日本はどれだけやれるでしょうか。
「いや、やってくれますよ。優勝、いけるんちゃいますか?」
――糸井さんが日本ハム時代の監督でもあった栗山監督に期待するところは?
「栗山監督って、心を鬼にして采配できる監督だと思うんで。誰かを特別扱いしたり、選手に気を遣ったりすることなく、勝ちにこだわって、その場、その場でベストな選択をしてくれると思いますよ。このいかついメンバーをどうさばいていくのか、どんな野球を見せてくれるのか? 早く見たいですね」
――糸井さん自身も所属チームではクリーンアップでしたが、WBCでは4番や5番を打ちながらもバントなど小技もこなしていました。そこに機動力などを織り交ぜた「スモール・ベースボール」が日本の特徴だと長らく言われていますが、今回もそういった野球が勝機となるんでしょうか。
「もちろん、状況に応じてスモール・ベースボールは必要になってくるんでしょうけど……今回はビッグ・ベースボールで! やっぱり、三冠王の村神様(村上)とか、長距離ヒッターが多く選ばれてますからね。メジャーではすでに大谷さんがビッグ・フライを数多く見せてくれていますけど、日本も『パワーだって負けへん!』ってところを国際大会で見せてほしいなって願望はありますよね」