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ダルビッシュ36歳、WBC合宿で佐々木朗希らに”ダルビッシュ教室”開講!「エグいっす!」湯浅京己、山本由伸も熱視線を送るスゴい存在感
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/02/18 18:48
WBC日本代表の合宿にメジャー組として唯一、初日から参加したダルビッシュ有。スター揃いの侍ジャパンの中でも、ひときわ存在感を放っていた
本球場をバスで出発したと思ったら、向かった先は車で10分弱のところにあるひなた木の花ドームだった。
佐々木と宮城相手に”野球談義”
ファンが入れない遮断されたスペースでキャッチボールをする佐々木と宮城大弥投手(オリックス)の同学年コンビにアドバイスを送る。佐々木にはスライダー、宮城にはフォークの握りを丁寧に伝授。「日本人は暴投すると、ごめんなさいって謝っちゃうけど、キャッチボールは練習。暴投したら相手にとりに行かせてもいいよ」と宮城に語るなど、リラックスしたムードで教室は続いた。
そしてその後は一塁ベンチ前のスペースでグラウンドに直接、車座になって野球談義だ。
佐々木の腕を触りながら「どの辺が張るの?」など質問をしたり、2人の言葉に身振りを交えてアドバイスを送っていた。本球場に戻るバスの中ではスマホの動画を見せながら解説を行ったりもした。
またキャンプ2日目の18日にはブルペン入り。変化球を交えて35球を投げ込んだが、ダルビッシュがマウンドに立つと若手投手陣が一斉にブルペンに集合。後ろから佐々木、宮城に山本、高橋奎二投手(ヤクルト)、戸郷翔征投手(巨人)、湯浅らが、横からは大勢投手(巨人)に高橋宏斗投手(中日)が熱視線を送るなど、まさに〝ダルビッシュ教室〟の様相となった。
「いまのところ結構、警戒されていると思うので、あまりまだ話せていない選手もいるんですけど。割と色々と聞いてくれて、自分も聞いているので」
キャンプ初日の会見で他の選手たちとのコミュニケーションをこう語ったダルビッシュだが、前日の16日には、宮崎キャンプから居残った巨人の代表メンバーと合同練習。そこでも戸郷翔征投手にスライダーやツーシームの握りを見せながら身振り手振りで熱弁して、回転のかけ方を伝授した。