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村上宗隆「一番怪物だったのは…」山川に岡本“スラッガートリオ”は宮崎キャンプで何を話している? 気になる会話の中身「バットとか色々…」
posted2023/02/18 18:02
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Hideki Sugiyama
「ただいま三塁側のケージでバッティング練習を行なっているのは、村上選手です。皆様、大きなご声援をお願いします」
1万8000人超の野球ファンを呑み込んだひなたサンマリンスタジアム宮崎。突如流れたアナウンスが、場内のボルテージをぐんと上げた。ここ数年のコロナ禍では許されなかった「大きなご声援」。その解禁を知らせる言葉をあらためて耳にした観客は、のびのびと歓声をあげながら、宮崎の青空に打球の行方を見守った。
17日から始まった日本代表「侍ジャパン」の強化合宿。3月のWBCに向けたチーム作りのスタートで、野手陣の練習のハイライトは、豪華すぎるフリーバッティングだった。2ヶ所の打撃ケージを使い、4人一組で7、8球ずつスイングしながら入れ替わる「回し」というスタイル。その2組目の顔ぶれは、「令和の三冠王」村上宗隆(ヤクルト)、パ・リーグ本塁打王の山川穂高(西武)、5年連続30本塁打をマークした岡本和真(巨人)。奇しくも3人合わせた体重はちょうど300kgという重量級スラッガートリオに、体重70kgと細身の韋駄天・周東佑京(ソフトバンク)という“スパイス”も加えて、アーチの競演は幕を開けた。
柵越え11本の村上「一番怪物だったのは…」
「ドスン」
唸りを上げる村上の弾丸がバックスクリーンに突き刺さると、スタンドに感嘆のため息が渦巻く。柔らかいバッティングフォームから繰り出される岡本の打球には声を上げて拍手喝采。パワフルなスイングの山川が時に雄叫びを上げながら豪快な放物線を描くと、場内は大歓声に包まれた。