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三笘薫が悔しそうに黒の手袋を叩きつけた日…ブライトン地元記者が本音で語る“ミトマの移籍話”「デゼルビ監督はミトマを高く評価しているからね…」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/02/14 17:50
1-1の同点に終わったクリスタルパレス戦。試合終了後、アウェイまで駆けつけたブライトンファンのもとへ歩み寄る三笘薫(25歳)。脇に黒の手袋を抱えている
対戦相手がスペースをしっかり埋めてきたのは、前節のボーンマス戦に続いて2試合連続。三笘も縦のスペースをうまく使えない試合が続いている。
「あまり(前に)飛び込んでこないタイプのチームが多くなったというか。(マーカーの守備で)縦は切られているので、カットインに誘導されることが多い。そこで違った選択肢は出せましたけど。それでも縦に行ってクロスを上げきるとか、クロスの質のところが大事になるので、そういうところをこだわりたいと思います」
一方、守備で奮闘するシーンもあった。前半25分には自陣の深い位置まで下がり、右足をタイミング良く伸ばして相手からボールを奪った。そのままドリブルで持ち上がると、アウェイゲームまで駆けつけたブライトンサポーターから「ミトマ!」のチャントが沸き起こった。
この試合で何度か見せたボール奪取について、本人は「そこはやらないといけない」と語る。その上で、クリスタルパレスのピッチの縦幅も意識していたという。ブライトン本拠地アメックス・スタジアムは、ピッチの縦幅が約105メートル。一方、クリスタルパレスのセルハースト・パークは約101メートルと、ブライトンに比べて4メートルも短い。不用意な形でボールを奪われたらピンチに直結する。
「守備もやらないといけない。ピッチも小さかったので、(ボールを奪われたら)ピンチになる回数も増える。そこをサポートしないと、不用意な失点に繋がります。
守備のところは、ベルギー時代からトレーニングはしていました。自分がやられて、嫌なことをやると考えているので。“賭け”のところもありますけど、タイミングよく取れた時もありました。でも、求められているのは攻撃のところ。守備をした上で、攻撃で数字を残さないといけない。今日もチャンスが2、3回ありましたし。(攻撃で結果を残さないと)評価はされないかなと思います」
地元記者が語る「ミトマはブライトンに革命を起こしている」
クリスタルパレス戦を終え、ブライトンを追いかける地元記者は三笘をどのように見たのだろうか。スポーツサイトのジ・アスレティックでクラブの番記者を務めるアンディ・ネイラー記者に話を聞いた。