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三笘薫が悔しそうに黒の手袋を叩きつけた日…ブライトン地元記者が本音で語る“ミトマの移籍話”「デゼルビ監督はミトマを高く評価しているからね…」

posted2023/02/14 17:50

 
三笘薫が悔しそうに黒の手袋を叩きつけた日…ブライトン地元記者が本音で語る“ミトマの移籍話”「デゼルビ監督はミトマを高く評価しているからね…」<Number Web> photograph by AFLO

1-1の同点に終わったクリスタルパレス戦。試合終了後、アウェイまで駆けつけたブライトンファンのもとへ歩み寄る三笘薫(25歳)。脇に黒の手袋を抱えている

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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ブライトン三笘薫(25歳)の連続ゴールが3試合で止まった。試合直後、三笘本人は悔しそうな表情を浮かべる。それでもブライトン地元記者は「ミトマはブライトンに革命を起こしている」と絶賛する。三笘本人に、そして地元記者に、ロンドン在住の筆者が直撃取材した。

◆◆◆

 試合終了のホイッスルが鳴ると、ブライトンのMF三笘薫は手につけていた黒の手袋を脱ぎ、そのまま地面に叩きつけた。

 11日に行われたクリスタルパレス対ブライトン戦。試合が1−1の引き分けで終わると、優位に進めていたブライトンの選手たちは一様に悔しそうな表情を浮かべた。ボールポゼッションはブライトンの74%に対し、クリスタルパレスは26%。ブライトンが7本の枠内シュートを打った一方、クリスタルパレスはたった1本でドローに持ち込んだ。

 試合では、後半18分にブライトンが先制点を挙げた。それまでの試合展開から考えてもブライトンがこのまま勝負を決めるように思えたが、先制から6分後にGKロベルト・サンチェスが浮き球をまさかのキャッチミス──。こぼれ球をクリスタルパレスのDFに頭で押し込まれ失点した。この後もブライトンは追加点を奪えず、勝ち点3を獲得できなかった。

 ブライトンのロベルト・デゼルビ監督は試合後、「フラストレーションを感じているが、パフォーマンスは素晴らしかった。私が率いるようになってからベストゲームのひとつだと思う」と述べ、内容を称賛しつつも結果がついてこなかったことを嘆いた。

「三笘の声はいつもより小さかった」

 試合後の三笘も表情は暗く、いつもより声のボリュームも小さかった。終始うつむきながら取材に応じた。

「素晴らしい試合はしてましたけど、ひとつ(のプレー)でサッカーは変わってしまう。自分たちが2点目を取れなかったところが要因です。でも試合には負けてないので。次に切り替えたいと思います」

 三笘個人としても苦戦を強いられた。前半26分にソリー・マーチとのワンツーから右足でシュート。決定的なチャンスだったが、GKのファインセーブに阻まれた。後半に入るとクリスタルパレスの手堅い守備に苦しみ、攻撃面で目立つプレーは少なくなった。本人は反省を口にする。

「前半うまくパスを受けられるところもありましたし、そこから前に運ぶところもありました。だけど後半チームのやり方を変えて、ボールをなかなか受けられなかった。自分が関わりに行くところ、行かないところの判断が、監督から求められているところもあって難しさがありました。ゴールを決めるチャンスもあったので、そこを決めきれないと、こういう試合になってしまう。

 時間が経つにつれ、相手が徐々に疲れてもっと(スペースが)空いてくるかなと思ったんですけど、全然空いてこなかった。前半もう少しギアを入れてやらないといけないし、僕自身も、もう少し良い形でボールを受けられるようにしないと」

「ミトマ!」ブライトンサポーターが沸いたシーン

 対戦相手によるブライトン対策も進んでいた。この試合で目立ったのは相手サイドバックの位置取りだ。ほとんど攻撃参加せずに最終ラインにとどまり、スペースを空けないようにしてきた。

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