「個人的な意見を言わせてもらえば、歴代トップの選手だと思う。（チェルシーの下部組織から移籍し、ブライトンのユースで育った）タリック・ランプティもトップチームに入った当初は素晴らしい活躍を見せていたが、最近は少し伸び悩んでいる。個人的には三笘が歴代最高だ。それよりも、三笘のことをもっと教えてくれないか？」

――三笘選手の活躍は日本でも大きな話題になっています。川崎フロンターレでは主力として活躍していたが、日本代表で初招集を受けたのは21年11月と、実はそんなに日が経っていません。

「たしか、彼は大学でドリブルの研究をし、卒論のテーマもドリブルだったんだよね？　記事を読んだ。素晴らしいと思うよ」

ブライトン地元ファンの手作り応援ボード。クラブで1月の“月間最優秀パフォーマンス賞”を受賞するなど、確実に愛される存在になっている　©Getty Images

――夏にビッグクラブに移籍してしまうのでは、という報道も出ています。

「そうなってしまえば悲しいが、今の活躍を続ければ移籍することになるだろうね。移籍するならレアル・マドリーやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・Cのようなビッグクラブしかないと思う。三笘が移籍することになっても仕方ない。（今の活躍を見れば）止められないよ。実は息子のハリーもサッカーをやっていてね。ゆくゆくは、三笘のような選手になってほしいと思っているのさ」

地元メディア「絶対的な宝石」

　三笘のプレミア挑戦は今、新たなステージに突入した。

　今年7月にブライトンに加入した当初の目標は「ブライトンでレギュラーの座を掴むこと」。このハードルを昨年10月末にクリアすると、次の目標は「いかに結果を重ねていくか」に移行した。

　そして今、日本代表MFは結果を残し続けている。識者や英メディアの評価も一気に高まり、さらにもう一歩、先のステージに進んだように思う。「絶対的存在としてチームをいかに勝利に導いていくか」、「世界最高峰プレミアリーグの舞台でどこまで登りつめるか」。ここが、現時点での目標だろう。

ブライトンのホーム・アメックススタジアムで三笘のユニフォームを着る現地サポーター　©Getty Images

「3週連続ゴールはさすがに自分でも驚いている部分はあるか」。そんな質問に、三笘は次のように答えた。

「毎試合決める意識でやっていますし、どんどん乗ってくるところもあると思う。 気にしていないですけど、やっぱそういう目で見られてるところもありますし、逆にそういうプレッシャーもうまく楽しめてるところはある。今のところは毎週アシストや得点ができればいいなと思っています」

　三笘を「絶対的な宝石」と表現する地元メディアのサセックス・ワールドは「ブライトンは、なんと素晴らしい逸材を手に入れたのだろう」と絶賛。英紙タイムズは「三笘は今夏、ビッグクラブから関心を寄せられるのは間違いない」とステップアップ移籍を予想する。

　三笘はどこまで登りつめるのか──。次の試合、そしてその後も本当に楽しみでならない。

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