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DeNA相川亮二バッテリーコーチに聞いた、“嶺井のFA移籍”の影響は?「そもそもキャッチャーの層は厚い」「松尾はセンスの塊。とはいえ…」
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2023/01/09 11:04
三浦監督の隣で戦況を見つめる相川亮二コーチ。今季からチーフ作戦コーチも兼任するチームの“司令塔”に話を聞いた
チーム成績に直結するバッテリーの成長が見られた昨季ではあったが、ただ懸念するのはチームトップの74試合でスタメンマスクをかぶった嶺井博希がFA移籍でチームを離れてしまったことだ。そのことについて尋ねると、相川コーチは真っすぐな眼で言うのだ。
「そもそも1年前に就任したときからベイスターズのキャッチャーの層は厚いと思ったんですよ。経験豊富な戸柱(恭孝)や伊藤(光)はいますし、山本(祐大)あたりは間違いなく一軍で勝負のできる存在。また若い益子(京右)や東妻(純平)もすごく力を付けてきているし、上の選手を脅かす存在として必ず一軍の戦力になってくれると思いますね」
松尾汐恩はチェックの段階
そしてもうひとり楽しみな存在が昨年のドラフトで1巡目指名され、この8日からファーム施設(DOCK)で新人合同自主トレをスタートさせた松尾汐恩である。高卒ルーキーということで育成方針に関しては慎重を期さなければならないが、相川コーチは松尾にどのような印象を持っているのだろうか。
「まだ動画でしか動きは見ていないのですが、センスの塊ですよね。従来のキャッチャー像とは異なる、走攻守が非常に軽快でうちのチームにはいないタイプ。とはいえ、キャッチャーなので、まずはキャッチング。“捕る”という部分に問題はないのか。今後、合同自主トレやキャンプでプロのレベルでやっていけるのか諸々チェックが入ると思いますし、まだ何とも言えない時期ですが、実力を発揮してくれれば開幕一軍も見えてくると思うので、本当に期待をしています」
兼任する作戦コーチの仕事とは?
さて改めて今季、相川コーチはバッテリーコーチに加え作戦コーチを兼任することになった。果たしてどのような仕事をしていくことになるのだろうか。