熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ブラジルで“日本のW杯第2戦”が超酷評「ヒドい内容は放送してる僕らの責任じゃない」「日曜朝から眠くなる」忖度ゼロな背景
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2022/11/30 06:00
日本中がフラストレーションをためたコスタリカ戦。ただブラジルでは「両国の見せた内容」が酷評されている
「この組は、何が起きるか全くわからない。予測不能でクレイジーなグループです」(レナータ)
「ぬるい試合。日本は、やるべきことを…」
試合後、電子メディア『UOL』は「ぬるい試合で、コスタリカが日本を倒して大会初勝利」の見出し。「前半は、両チームともほとんどチャンスを作れなかった。後半に入って日本がようやくインテンシティを高めたが、コスタリカ守備陣の健闘もあってゴールを割ることができない。逆に、守備のミスから失点してしまい、コスタリカにまさかの敗北を喫した」と報じた。
電子メディア『テーラ』も「前半はミスの応酬で、眠くなるような試合内容。日本は、やるべきことをやらなかった報いを受けた」と伝えた。
ブラジルのフットボールメディアは、試合内容を忖度を交えることなく論評する。その一方で、試合のレベルや質についても厳しく言及する。
試合内容がお粗末であれば、TVのアナウンサーや解説者はそのことを躊躇なく口にする。そこには、「試合がつまらないことを伝えたら、視聴者がテレビを切ったりチャンネルを換えてしまうのではないか」といった姑息な懸念はない。
何事も率直に言うことを良しとする国民性ゆえでもあるのだが、フットボールというこの素晴らしいスポーツを愛する者としての矜持が感じられる。<つづく>
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