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「鎌田大地を自由にさせてあげたい」守田英正27歳がカタールW杯直前に語った“野心”「大会後、もし求められたらキャプテンもやります」 

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豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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posted2022/11/23 17:02

「鎌田大地を自由にさせてあげたい」守田英正27歳がカタールW杯直前に語った“野心”「大会後、もし求められたらキャプテンもやります」<Number Web> photograph by AFLO

カタールへ渡る直前にNumber Webの単独インタビューに応じた守田英正(27歳)

守田 何がそうさせてるのか分からないですけど、たとえばスペインだったら幼少期からA代表まで一貫してやるサッカーがはっきりしている。それを元に指導されていくので、初招集であってもその選手の個性や色というのは出ますが、立ち位置ややることは予め共有されている。共通認識があるんです。だから代表活動に時間がなかろうが、そこはある程度理解できている。それがまだ日本には浸透していない。

――ドイツを相手にこう戦うべきというイメージは。

守田 失点ゼロ。それ以外は考えてないぐらいですね。失点ゼロを念頭にまずは作りたくて。あとはセットプレーで得点の匂いがしないので準備をしないと。そういうサッカーをするとセットプレーも鍵になってくる。トリックプレーをするのか、何か変化を加えるのかっていうのは準備したい。前線にいい選手が多いので、日本人の良さでもある全員で守って耐えるということをやりつつ、奪ってから1回、2回の少ないチャンスをどうやって刺しにいくか。そこで1点を決められればいいなという、もう誰もが想像がつくような試合展開を考えてます。

――ゼロが前提という中で、縦関係でポジション上も近い鎌田選手はどう活かしたい?

守田 大地は自由にさせてほしいタイプですね。フランクフルトでも縦横無尽にポジションをとりますし、そこは僕もチャンピオンズリーグで対戦相手としてやっているので分かります。CLのスポルティング対フランクフルト戦(11月1日)では2ボランチの一角で出て、後半にウイングに入った。守備もすごくインテンシティ高いんですが、やっぱり彼の特徴はより前で出る。彼がパワーを残した状態で、できるだけ前にいさせてあげたい。ボールを受けにいきたいのであれば、僕が前に上がる守備ができるので。それはクラブでやっているのと同じなので、関係性としてはすごくお互いが特徴を出しやすいんじゃないかな。彼としてはボールを奪った後、前に早くほしいという気持ちはあるはずですし、そういうのは言われなくても僕も分かっています。

――前線のアタッカーをできるだけ前でやらせたいという思いは、同じ左サイドの久保建英選手に関しても同じですか?

守田 左サイドバックが誰になるかで彼のポジショニングだったり、プレースタイルというのも変えるべきだなと思っています。もちろん、1人で仕掛けに行きたいのであれば突破力もあるので行ってもらってかまわない。人といい距離感を作りながら、人をうまく使って前進するのも得意です。僕は絶対にこうしてほしいというのはないので、逆に合わせてあげた方がたぶん彼は生きると思います。そこにも決め事はないのかなと。

「ムシアラ、ハバーツ、ザネ。全員怖い」

――ドイツ戦での中盤でのマッチアップについてはどう考えていますか?

【次ページ】 「ムシアラ、ハバーツ、ザネ。全員怖い」

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