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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
中村憲剛が“日本代表のキーマン”にあげた選手とは? W杯ドイツ戦を展望「スタメンのベースになるのは…」「中盤の三角形が非常に重要」
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2022/11/04 17:26
CLでの3戦連発など、今季フランクフルトで公式戦12ゴールを決めている鎌田大地。W杯でも攻撃の中心として日本代表を勝利に導けるか
10年のW杯に出場した僕も、ベテラン選手の重要性を実感しています。経験は決して無駄にはなりません。時代は移り変わるとしても、日本代表が勝つための要素は普遍的で、「あのときこうだった」という経験には大きな価値があると思っています。
チーム内のバランスを考えると、ベテランが少な過ぎても、多過ぎてもいけない。その点で今回のメンバーはベテラン、中堅、若手の年齢バランスが悪くないと感じます。
また、森保さんは18年のロシアW杯をコーチとして経験しています。その経験も大きいと思います。代表監督としてベスト16に進出した岡田武史さんや西野朗さんからも、色々とアドバイスを受けているのではないかなと想像します。
ドイツ、スペインは間違いなく強いが…
こうしてシミュレーションをしていくと、開幕がいよいよ待ち遠しくなってきました。森保監督のもとで積み上げてきたものが、W杯でどこまで通用するのか。日本はどれだけできるのか。個人的にはとても楽しみです。
ドイツもスペインも、間違いなく強い。コスタリカも侮れません。世界的に見ればこのグループは、ドイツとスペインが勝ち抜くと思われているかもしれません。
けれど、どんなに強い相手もつけ入るスキはあるものです。ましてや自分たちの下馬評が高い試合で、うまくいかない時間が長くなるほど、相手にスキは生まれやすくなります。日本はそのスキを突き、自分たちはスキを作らないための綿密な準備を全力でしてほしいと思います。
6大会連続で出場してきた歴史のなかで日本代表というチームが築き上げ、つなげてきたものと、この4年間で積み上げてきたものをフルに発揮して、目標とするベスト8以上の成績──まだ見ぬ景色を見るために戦ってほしいと思います。
みんなで日本代表を応援しましょう! 頑張れ日本!
<前編から続く>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。