「スポーツは、白黒がハッキリつく。25年前、1990年代はオールブラックスと戦うのは、どのチームにとっても恐怖でしかなかった。今回は、試合に向けて準備する中で、これまでとは違うマインドセットで向かえたように思う。どんな相手であろうと、しっかりやることをやれば勝てる。今日は体の大きい選手にも対応するアタックは自信をもって遂行できたが、勝つまでには至らなかった。そこは今後のチャレンジになる」

日本の「大物食いリスト」にニュージーランドも？

　11月に入り、日本は11月12日にイングランド、20日にフランスと対戦する（いずれも現地時間）。オールブラックスに肉薄した自信が、どんな結果をもたらすのか楽しみは膨らむ。

　今回、随所で奮闘を見せたリーチマイケル（この3年間では最高の状態を迎えている）は、「革命」の時は近く、「あとは時間の問題」と話す。

　私たちはこの数年で、ラグビー日本代表が起こすいくつかの革命を目撃してきた。

　2015年、南アフリカを破ったブライトンの奇跡。

　2019年、アイルランド、スコットランドを破ってのW杯8強進出。

　リーチは、まだ大きな出来事が待っていると予言した。

　日本におけるスポーツの「物語」が各所で飽和している現代、ラグビー日本代表は次々に夢を見せてくれている。ラグビー記事に定評のある「ニュージーランド・ヘラルド」のクリス・シャノン記者はこう書いた。

「あらゆる要素を勘案すると、日本の『大物食いリスト』に、南アフリカ、アイルランド、そして近い将来にはニュージーランドが加わる期待が膨らむだろう」

　さて、次なる驚きは、どこで待っているだろうか？

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