ドラフトウラ話…巨人4位指名に“ある社会人チーム”「ウチに欲しかった…巨人は熱心でした」ドラフト全指名を検証する《広島・楽天・巨人編》

広島3位、5位指名「実力はドラ1級」

【広島　ドラフト指名選手（※支配下）】

1位　斉藤優汰　18歳　投手　苫小牧中央高　189cm91kg　右投左打
2位　内田湘大　18歳　内野手　利根商高　183cm89kg　右投右打
3位　益田武尚　24歳　投手　東京ガス　174cm84kg  右投右打
4位　清水叶人　18歳　捕手　健大高崎高　176cm83kg  右投左打
5位　河野佳　21歳　投手　大阪ガス　175cm81kg  右投右打
6位　長谷部銀次　24歳　投手　トヨタ自動車　184cm85kg　左投左打
7位　久保修　22歳　外野手　大阪観光大　181cm81kg　右投右打

【広島　総評】　

　見事な「二刀流ドラフト」だった。

　切り札・新井貴浩監督就任で5年先、10年先の「赤ヘル王国」を！という球団からのリクエスト。やはりカープファンは先を楽しみにしながらも、来年も勝ってもらいたい……その2つのミッションをやってのけるためのドラフトだった。

　将来を見通しながらの現状の立て直し。双方の人材を獲得してみせたアッパレな指名ぶりには、頭が下がる思いだ。

　すなわち、将来のエースとクリーンアップ候補、さらには次世代マスク候補の持丸泰輝の好敵手を指名する一方で、社会人球界トップクラスの右腕2人を来季の戦力として獲得。

　1位公表した斉藤優汰（投手・苫小牧中央高）はカープお家芸の「一本釣り」で手中におさめ、2位指名「次世代の新井貴浩」には「ひとりドラフト」で見抜いた通り（4位指名）、内田湘大（内野手・利根商高）を抜擢。20歳台前半の右打ちパワーヒッター不在にくさびを打ち込んだ。懐が深く、右中間方向に引っ張った打球と同じスピード・飛距離を出せる。しなやかな腕の振りから140キロ前半の速球も投げて俊足。鈴木誠也の入団時に匹敵するスラッガーだ。

　3位・益田武尚（投手・東京ガス）、5位・河野佳（投手・大阪ガス）、東西ガス会社のエース格を獲得。

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