草茂みベースボールの道白しBACK NUMBER
《仮想ドラフト》浅野、山田、大阪桐蔭トリオに村上&佐藤弟…注目候補にピッタリな球団は? 戦力・育成力で占う最適マッチングはこれだ!
posted2022/10/13 11:05
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph by
Hideki Sugiyama
今年度のドラフト会議は10月20日に開催される。指名対象となる高校3年生は2020年入学。大学生も2年生以降は新型コロナの感染拡大の影響を受けており、練習の質や量、実戦経験の不足をさまざまな工夫で克服してきた世代である。今回はすでにプロ志望届を提出している中から、11選手をピックアップ。その可能性とプロ球団とのマッチングを占ってみる。
高松商・浅野を指名してほしい巨人以外の球団は……
浅野翔吾(高松商)
昨夏に続いて今夏は主将として甲子園に出場。3本塁打を放った。スカウトの評価は「1位確実」から「競合確実」にアップ。機先を制するかのように、早々と巨人が1位指名を公表した。
高校での実績は申し分なし。リーダーシップも大いに期待できそうだ。懸念材料があるとすれば、木製バットへの対応力と体のサイズだろう。しかし木製を使用するU-18ベースボールワールドカップ(U-18W杯)でも本塁打を披露。170cmの身長も、昔なら不安視されただろうが西武・森友哉は同じ170cmで打撃タイトルを獲得している。少なくともサイズを理由に評価を下げる球団はないはずだ。
同じ右の外野手で一見、ずんぐりとしているのにスピードもある点は中日を今季限りで退団した平田良介と似ている。丸佳浩の後継者を育成したい巨人もいいが、打者の育成力には定評がある広島、甲子園が本拠地の阪神あたりにぜひとも入札してもらいたいところだ。